【fjconsultants365日Blog:3,798投稿目】fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆
試行錯誤する業界には共通の悩みがある
新規顧客を増やしたい、特に10代20代の顧客を増やしたい、
と考えいている業界は多い。
そのため試行錯誤を繰り返しています。
そんな業界の企業では日夜ミーティングが繰り返されているのを
感じます。
イベントを行ったり、広告量を増やしたり。
しかし、決定打はまだ出てきていないように感じます。
実際には、どのようなことをされているのか。
事例をもとに課題解決を考えてみたいと思います。
新規顧客を増やすサービスとは
新規顧客がなかなか入ってこない商品サービスでは
体験させることがハードルを下げることになります。
最近では、こんなサービスが登場。
バイクを月極で借りるサービス『月極ライダー』。
https://tsukigime-rider.com/
免許を取ったけどバイクに乗っていない人。(新規顧客)
免許は持っているけどバイクに乗る機会が少ない人。
バイクに乗るのをやめてしまった人。(休眠顧客)
そんな顧客層に向けた新しいサービス。
気軽にバイクに乗ってほしい。
そして再度バイクに乗る体験をしてほしい、というサービス。
サービス内容
サービス内容は
本体価格だけでなく諸費用、保険などもすべて込み。
1ヶ月の料金は、総費用の5%という設定。
コンセプトは「所有を体験できる」。
とにかく便利、安心を打ち出しています。
車種はさまざま
準備されているバイクはヤマハ製。
このサイトを見たときに最初はスタートアップ企業が
新サービスを打ち出したのかと感じました。
しかし、運営を見てみるとヤマハ発動機株式会社が
事業者となっています。
事務局は「はとやモーターサイクル」内に設置されています。
https://tsukigime-rider.com/commercial_transactions
プレスリリースを確認すると埼玉県での実証実験ということ。
体験後に希望があれば購入することも可能のようです。
https://news.webike.net/2019/05/21/157732/
バイク業界の課題
このサービスの背景にバイク業界の課題が見えてきます。
バイクの販売台数が40年前と比較すると1/6しかありません。
特に50CC以下は減少し続けています。
http://www.jama.or.jp/industry/two_wheeled/two_wheeled_2t1.html
大型バイク等はリーマンショック以降の2009年に底を打って
若干ですが台数が伸びています。
バイクは中年ライダーばかり
バイクのツーリングをしている人たちを観察すると
わかりますが20代のライダーを見かけることが少ない。
ほとんどが中年ライダー。
40代、50代、60代の人たちばかり。
そう10代20代の新規顧客が増えないことがバイク業界の課題に
なっています。
これは自動車も同様。
まとめ:課題を解決するには
こうした10代20代の顧客が増えない業界は先細りしかない。
そのため試行錯誤をしている。
しかし、場当たり的な行動にしか見えないのはわたしだけだろうか。
なにかポイントがずれているように感じます。
バイクを所有するためのハードルを下げることは有効な手段ですが
根本的な解決にはならない。
10代20代の顧客を増やす根源治療にはなっていないと感じるのです。
というのも、そもそもバイクに魅力を感じていないことが問題だと
感じるのです。
体験させること以前に「魅力を感じさせること」だと考えます。
魅力の醸成を体験の前に組み入れること。
そこからスタートだと思います。