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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆
拡大局面の終わりの始まりか
米国の政策金利の引き下げが発表されました。
実に10年半ぶり。
この金利引下げが今後も継続的になされるのか。
そこに関心が集まっています。
というのも、金利が下がり続ければ「金融緩和ドミノ」を引き起こす
ことになるから。
各国が注目する中、金利引下げが決定されたのです。
金融緩和ドミノとは
金融緩和は通貨供給量を増やす政策。
金融緩和ドミノは、通貨供給量を増やす政策がドミノのように
各国で倒れていくこと。(破綻すること)
昨年から米国の政策金利が下がり始めると拡大局面が終わる、と
言われてきました。
それが現実になりそうです。
米国株価などは金利引下げは織り込み済みと言われていますが
各国が追随していけば予想通りになるかはわかりません。
米国政策金利の動きと景況感
上記は米国政策金利のグラフ。
グレーで色がつけられた期間が金利が下がっているのと
リーマンショックなどの大幅な景気後退があった時期です。
このように金利は景気と連動しています。
連動しなければならない存在。
景気拡大が頂点に達したら、今度は調整しなければならないからです。
その動きが金利の引き下げ。
金融緩和(量的緩和)は各国手探りで決定をしています。
だれも正解を知りません。
打つ手が当たることもあれば、はずれることもあります。
その影響を世界中で受け止めることになります。
日本は量的緩和継続中
日本は量的緩和を継続することを決定しています。
(2019/7/30)https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47946810Q9A730C1MM0000/
報道では「ちゅうちょなく追加緩和」と書かれてあります。
どこまで緩和が続くのでしょうか。
「緩和は最後に破綻する」「いや、破綻しない」と論争が続いています。
ただ理解しなければならないのは追加緩和が続いていることと
負の遺産が蓄積されている可能性は否定できません。
こればかりは消えることがない。
最後には「新円切替」といった奇策も行う可能性があります。
1946年(昭和21年)に実施した経験があるからです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E5%86%86%E5%88%87%E6%9B%BF
そうなると信用で成立している紙幣が信用できなくなる可能性が
あるということ。
準備しておくこと、シミュレーションしておくことがまだ増えていきます。
まとめ
これからは小さなことを感知し、手を打つ、行動することが
痛みを少なくする唯一の方法になります。
金融のこと、経済のことは、情報と解釈と予測がすべて。
これを興味深いという視点で見ていきたい。
そこから、チャンスを見出すくらいになることです。