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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆
分岐点で考えてみる
今回は「分岐点」という視点で考えてみたい。
分岐点とは「境界線」「分水嶺」「分かれ目」「枝分かれするところ」
といった意味で使われます。
この分岐点というポイントを見極めることができるだけで
ボトルネックを見つけることができたり、ビジネスの本質を
つかむことも可能。
そういった意味では大切なことなので取り上げてみます。
損益分岐点で考えてみる
損益分岐点のことは英語で
「Breakeven point(BEP)
と言う。
赤字、黒字の境界線という意味。
ビジネスでは損益分岐点がどこにあるのかは最低限知っておく
ことですし、理解しておくこと。
しかし、この損益分岐点を見ない人がいるのです。
それでは経営は成り立たない。
また損益分岐点は最初に超える地点であり、損益分岐点を超えるには
全神経を損益分岐点に集中すべき。
経営は結果がすべてです。
まずは損益分岐点超えからなのです。
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時間の分岐点で考えてみる
時間の分岐点とは?
ビジネスは時間の投資によって差が出ます。
大きく差が出るポイントが「時間の分岐点」です。
3,000時間かけてビジネスをつくりあげてきたら一気に結果が
出てきた、という事例が時間の分岐点に当てはまります。
1万時間も時間の分岐点のひとつです。
ひとつの技術や技を身につけるのに1万時間と言われているからです。
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集中力の分岐点で考えてみる
時間の投資の次に考えたいのが「集中力」。
ビジネスの結果は
【時間投資】×【集中力(率)】
で成立します。
ダラダラと時間をかけることもひとつの方法ですが
集中力を高めて一気に仕上げることも時には選択すべき内容。
そうなると「集中力」にも分岐点があると考えています。
集中力の分岐点とは、
「まわりの音が聞こえなくなる」
地点のことを指しています。
その地点を超えると集中力が高い領域に達しています。
通常の3倍程度のスピードが出ている領域。
ビジネスでは有効な手段です。
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資金の分岐点で考えてみる
資金投入にも分岐点があります。
ある効果を求めて資金を投入するとします。
わかりやすい例で言えば、知名度を上げ売上を伸ばすための
広告費の場合。
エンドユーザー向けでは、資金投入が少ないと結果が連動しません。
短期間に集中投下すると一気に結果が出ることがあります。
そこには資金投入の分岐点があると考えています。
ただ、これは予測しながらなので明確な分岐点は最初からは見えません。
あくまでも仮説を立てて検証する部分になります。
しかし、投入量が少なすぎる場合は結果が出ないことは明白なので
その点だけは判断できるということです。
まとめ
分岐点という視点でモノゴトを見れば、今まで見えてこない
視点が見えてきます。
どこの地点から一気に結果が出るのか?
という見極めができるようになるということ。
いつも分岐点という視点を持ちながら判断することも
有効な手段だということです。
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付録
飛行機搭乗回数が600回超になっていますが、ステキな景色を
見ると今でも「感動」します。
上記も先日撮影した夕日。
西に向かう機中から撮りました。