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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆
個が増える
個が増えています。
単身世帯、個人生活、おひとりさま、といった言葉を目に
するようになりました。
「おひとりさま」というキーワードが入っている書籍、雑誌も
急激に増えました。
ひとりでいても問題がない、といった認識が広がっていると
感じます。
人口減少だが世帯数は増加し続けている現状を見てもひとり暮らしは
増加していることも要因のひとつです。
そして、またある側面でそれを感じることができるようになりました。
個人席増加傾向
飲食店で個人席が増加している。
今まで個人席を設けていなかった飲食店で増えている。
たとえば、ファミリーレストラン。
ファミレスと言えば、その名の通り家族向け飲食店。
これが個人席を増やしています。
おひとりさま専用の座席。
1人しか座ることができないようになっている。
(参考)
https://rocketnews24.com/2019/06/12/1220040/
これは1人での来店が増えていること、1人来店でもテーブル席しか
なければ面積当たりの売り上げ効率が下がってしまうため。
その対策として個人席をつくったのです。
今後、世帯構成も1人世帯が増加すると予測されているので
「ひとり来店」顧客を積極的に取り込む計画だと予測しています。
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個室になった時代があった
20年前の2000年頃、居酒屋が一斉に個室化したことがありました。
一気に変わっていきました。
大部屋でいくつものテープルが並んで、ワイワイガヤガヤとした
空気の中、会食していたのが個室へと変わったのです。
隣の人たちに話しを聞かれたくない、からまれたくない、
自分たちだけで会食を楽しみたい、といった気持ちが強くなったからです。
また、個室の快適さを一度経験してしまうと大部屋のお店には
行きたくなくなる。
同じ料金を払うなら、快適な法を選ぶという顧客の特性が
一気に個室化へと進ませたのです。
こうした変化は数年ごとに発生しています。
オセロのように一斉に変化してしまうこともあり目が離せません。
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選択肢が増えたら
結局のところ、新しい選択肢が増えています。
焼き肉店も一人席ばかりのお店ができています。
しかもランチも営業している。
そんなお店にも行ってきました。
感じるのは、1人で外食するときの選択肢が増えている
ということ。
それまでは1人の場合、外食は選択肢が限られていたのです。
カウンター主体のお店。
しかもジャンルも限られていました。
これが広がりつつあるので、今までカウンターだけのお店は
顧客を奪われるでしょう。
奪われるという表現は適切ではないかもしれません。
顧客が快適な方を選択していく、ということだけです。
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まとめ
人口構成、世帯構成の変化は消費に影響を与えます。
その変化に追随することがビジネスでは求められます。
飲食関係はダイレクトに影響を受けるので試行錯誤しながら
変化を続けています。
その変化を見れば変化の方向性がわかるというものです。
ひとりで生活しても問題ない、という状況をつくりあげる
ビジネスが拡大していくのは当たり前なのかもしれません。