【fjconsultants365日Blog:3,888投稿目】経営コンサルタント藤原毅芳執筆
7月の結果
予想以上なのかもしれない。
7月の結果。
スーパーマーケットの売り上げが減少、4年ぶりの低水準。
日本チェーンストアの理事コメントは次のような内容。
「天候要因が大きいにしても数字が悪すぎる」
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO48810070R20C19A8TJ2000/
「節約志向が常態化し増税前で消費者心理も冷え込んできている」
(日本チェーンストア協会理事コメント)
スーパーマーケット売り上げの詳細を見ていくと、前年同月比と比較して
- 食料品→5.3%減少
- 衣料品(夏物)→16.2%減少
- 住居関連品→7.3%減少
- 全体では→7.1%減少
となっています。
衣料品は大幅な下がり方。
スーパーマーケット以外のアパレルはどうなのでしょうか?
ユニクロの業績は
ファーストリテイリング(2018年8月期売上高:2兆1300億円)が発表した7月の国内ユニクロ事業の売上推移速報によると、既存店(7286店)とEコマースの売上高は10.0%減、客数5.8%減、客単価4.5%減となった。
https://www.ryutsuu.biz/sales/l080241.html
と既存店の売上は10%減少になっています。
他の小売も見てみると、天候の影響か軒並み減少となっています。
判断の迷う結果
2019年7月は天候不順という要因もあったので景気動向として
判断するか迷います。
ただ「年金2,000万円問題」といった話題が広がり消費にブレーキが
かかっている可能性も否定できません。
天候不順と消費ブレーキのダブルで影響が出ている可能性があると
いうことです。
これが続くかどうか、という問題ですがボーナス商戦時期に
「お金を使わない」を4年〜5年ぶりに経験してしまうと
お金を使わないことに慣れてしまう恐れがあります。
賞与ボーナスをもらったときに「使わない」という経験により
「別に問題ないね」といった心理が出てくることです。
まとめ
人は経験によって今後の行動を決めていきます。
消費が下がっていた時に、消費を上げるためには、お金を使う経験が
必要です。
お金を使ってもいいと思える程度の給与、賞与ボーナスが出ると
「使ってみよう」となるのです。
この5年間はその結果、消費が上向きました。
これが現在、踊り場に来ています。
今後は、「使わない」経験により、さらに使わなくなるという
サイクルに入る可能性があります。
日本の株式市場では外国人株主が減っています。
消費税アップという政策をマイナス評価しているからです。
消費が下がるでしょ、と見込んでいるわけです。
その予想が当たりそうな気配。
今後も動向が気になります。