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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆
心理プロセスの基本
Webで商品を購入する。
当たり前になりつつあります。
最近、旅行代理店の店舗が少なくなっていると感じませんか。
駅前一等地に立地していた旅行代理店が閉店しているのを
目にします。
これもツアーの申し込みをWebでするようになっているからです。
シニア層がWebで申し込みするのが増えているのでしょう。
こうしたWebで購入するときの心理プロセスは独特のものが
あります。
その内容と変遷を基本からまとめてみたいと思います。
AIDMA
もっとも知られている心理プロセスがAIDMAです。
商品を認知してから購入までのプロセスになります。
内容は下記のとおり。
- Attention →注意
- Interest →関心・興味
- Desire →欲求
- Memory →記憶
- Action →行動(購入)
ある商品がふと目に入る。
いわゆる「フックする」という瞬間。
これがAttention。
自分のアンテナにひっかかった商品が気になる。
気になってくる段階。
これがInterest。
その後に、「欲しい」という欲求が芽生える。
これがDesire。
ここまで来ると、もう頭から商品が離れない。
ここがMemory。
そして最後に購入するという流れ。Action
AIDAからAISASへ
心理プロセスは時代によってすぐに変わります。
その点を考えるとWebは使われるWebツールが変化する
たびに、こうした心理プロセスが新しくなっていくということ。
単なる通販サイトがメインだったころから、今度は検索重視になり
そして、SNSが主体になれば「共有」がキーワードになっているのです。
AIDA
AIDAは顧客の心理段階をあらわしています。
マーケティングだけでなく、セールスで使われることがある内容です。
内容は下記のとおり。
- Attention →注意喚起
- Interest →関心を引く
- Desire →欲求をもたせる
- Action →行動を起こさせる(購入)
顧客の注意を喚起する
→顧客の関心を引く
→顧客の欲求をもたせる
→顧客に購入の行動を起こさせる
という心理段階です。
実演販売などはこの心理段階をうまく利用した販売手法。
それがWebでは、動画で同じことが行われています。
AISAS
AISASはAIDMAの後に提唱されたWebにおける顧客の購入行動
プロセスです。
検索と共有が強調されています。
いわゆるSNSが広がったためにプロセスが新しくなったということ。
- Attention →注意
- Interest →関心・興味
- Search →検索
- Action →行動(購入)
- Share →情報共有
ツールの変化を想像すれば、このAISASもすんなり理解できると
思います。
AISCEAS
AISCEASはAISASより詳細にプロセスを考えている内容です。
比較する、というプロセスが新たに加わっています。
通販も必要なモノを買う場合と、買い物自体を楽しむときと
2通りに分かれます。
買い物自体を楽しむときは、「比較する時間」が最大の楽しみに
なるのです。
「なかなか決まらない」ことがかえって楽しいと感じる人も
いるということです。
高額商品になればなるほど、時間をかけて失敗がないように
比較・検討するものです。
時間をかければかけるほど、楽しみも大きくなるということです。
- Attention →注意
- Interest →関心・興味
- Search →検索
- Comparison →比較
- Examination →検討
- Action →行動(購入)
- Share →情報共有
まとめ
こうしてWebにおける顧客心理プロセスの基本を見ると
変遷しているのがわかります。
今後もまた新しいプロセスモデルが提唱されるでしょう。
常に顧客心理は少しずつ変化しているということです。
その点を忘れずに日々のビジネスを組立てていきたいところです。
【出典】