【fjconsultants365日Blog:3,977投稿目】経営コンサルタント藤原毅芳執筆

情報の偏りとは

情報の偏り。
情報の非対称性とも呼ばれています。
販売する側は情報量が多く、購入する顧客側は情報量が少ない。
そんなときの状況を情報の偏り、非対称性というのです。

この偏りについて、いつも感じることがあります。
というのも、こんな原則が成り立つからです。
【非対称は対称になるまで変化し続ける】
ということ。

この原則をもとにビジネス視点で考えればアイデアが
出てきます。

今日はそんな視点で考えてみたいと思います。

パソコン

偏りにはビジネスチャンスがある

まず最初に感じることは、
偏りがある業界や分野、ジャンルでは
明確にビジネスチャンスがあるということ。

昔は、商品の供給についてエリアの差がありました。
首都圏で販売されている商品が地方で販売されるまで
タイムラグがあったのです。

そのため首都圏で販売された商品をすぐに地方に持って
行けば高値で売れる可能性があった。
これが偏りをもとにしたビジネスのひとつです。

最近でもエリアの偏りはあります。
海外と日本の差です。
たとえば米国で発生したビジネスを日本に展開する
ことで優位性を持つことがあります。
これをタイムマシン経営と呼んでいることもあります。

シンプルに海外輸入のビジネスは地域、エリアの偏りを
利用したビジネスとも言えます。

こうした輸入ビジネス、タイムマシン経営は情報の
非対称性が消滅するまで続きます。
現在、通販の世界では、海外から購入することが
楽になりました。
しかし、言語の問題はクリアしておらず、非対称性は
続いています。

ということは、まだビジネスチャンスが残されている
分野だと感じます。

草原

社内の情報格差も減少し続ける

今後、社内における情報格差も減少していくでしょう。
情報量が多い、少ないという情報の非対称性が色濃く
残る組織では人は定着しないからです。

経営において「何かを隠せ」と命令することは、逆に
経営のリスクを高める行為なのです。

情報の非対称性は対称になるまで変化し続けるので
過去に隠せた内容が隠せないことも増えているのです。
「それ、おかしいです」
「わたしはそんなことしません」
と拒否されることが社内でもあるのではないでしょうか。

まとめ

このように、情報の非対称にはビジネスチャンスが
眠っています。

新しいビジネスを考えたり、新しい顧客を創造するときには
【情報の非対称性】
から考えていくのもひとつの方法です。
一度試してみてください。