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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

特別転進支援とは

大手企業の特別転進支援施策が話題になっています。
https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/presscenter/press/detail/2019_11_28.html

特別転進支援とは、
転職支援
という意味になります。
企業が転進支援施策を行うということは、
希望退職を募る
ことを意味します。

この大手企業のこともニュースでは転進支援という表現ではなく
「希望退職者を募集」と出ていました。

「味の素 管理職100人の希望退職者募集へ」

プレスリリースから

転進支援を打ち出した企業のプレスリリースには下記の理由が
掲載されていました。

1.特別転進支援施策実施の理由
当社では、中長期のサステナブルな成長の実現に向け、事業ポートフォリオに沿った組織および陣容の再編
(人財の適正配置を含む)を実施する過程で、自身の専門性や強みを当社グループ外で発揮することを希望
する基幹職の自律的キャリアを支援するために、特別転進支援施策を実施します。

https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/presscenter/press/detail/file/2019_11_28.pdf
特別転進支援施策

要するに、
中長期成長に向けた組織再編
が理由になります。

その再編の中で、自身の強みを会社外で発揮することを希望する人に
特別転進支援施策を実施するという内容。

まわりくどい表現ですが、再編の中で追随できない人は外で能力を
発揮したらどうですか?という提案になっています。

対象者

対象となっているのは、
50歳以上の管理職
となっています。

募集人員は100名程度、となっており、どこまで
手をあげるのかが注目されています。

再編の抵抗勢力なのか

こうした50代管理職のことを再編の抵抗勢力と
呼んでいる論も見受けられますが、抵抗しているのではなく
単に「能力不足」が露呈しているだけだと感じています。

プロスポーツの世界と同じような現象が企業でも発生している
だけだと思えば納得がいくのではないでしょうか。

プロスポーツもできる選手は40代であろうが50代であろうが
現役を続行しています。
その裏側で20代で引退する選手もいるのは事実で、単に
プロとして結果を出せるかが問われているだけです。

企業も過去の実績だけで評価しなくなり、現時点でどこまで
貢献できるかを問うているのです。
50代管理職の中に貢献度合いが少ない人がいるからこのような
制度が実施されるだけでしょう。

まとめ

企業の運営ルールが変化していることに気が付きます。
今までの常識が非常識になり、追随できない人は外で
能力を発揮するしかなくなるようです。

現役を続行するには、プロスポーツのように毎日の鍛錬が
求められる時代なのでしょう。

時代へ追いつくために、顧客の変化に追随するために
企業だけでなく、一人ひとりが成長という変化が求められて
いることに気付かされるニュースだと思います。