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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

特訓やらされた時代

過去と現在を比較して進化したところが多いのを
感じますが、中にはそうではない部分もあることに
気がつきます。

先日も30代が多い場所で講演をしましたが、仕事の
スキルを身につけることについて
「今は、強制的に仕事を勉強させる仕組みが減りました」
と説明しました。

そう、勉強させる時間が取れないことが原因で勉強する
仕組みがはたらかなくなっているのです。

そんな中、日経新聞の私の履歴書で20代のころを振り返って
いた内容が下記のように出ていました。

朝早く出勤し、7時からそろばんの特訓をやらされた。
一応は大学の経済学科で学び、大学者の指導で「分権と集権」という経営学の卒論を書いたのに、そろばん塾かとげんなりした。
褒美にトマトジュースを1本くれた。
ノックはそろばんで終わらず、8時からは中小企業診断士の分厚い教科書の輪読。
9時から仕事をして、終業後は6時から原価計算の学校に通った。
9時からは職場のコミュニケーションと称するマージャンで点数計算をした。

私の履歴書2019-12-08「1000本ノック」:日本経済新聞https://www.nikkei.com/article/DGKKZO53048590W9A201C1BC8000/

支店から本社経理に異動になり、何も知らないところから
特訓をした話しです。
直属の上司が朝7時から付き合って仕事を覚えるための基礎を
特訓してくれたのです。

今なら、朝7時から特訓をすればそれが前残業になり会社から
禁止されるでしょう。
夜の職場コミュニケーションのお誘いもパワハラになる可能性も
あり、こうしたコミュニケーションは減っていると感じます。

mountain

仕事のスキルは個人の責任

日本の企業は採用してから教育をする、スキルを身につけ
させるという世界的に見ても稀有な存在です。

海外では、たとえば「経理ができる人」という即戦力を
採用するだけ。
入社してから身につけます、がんばります、では正社員にすら
なれません。

仕事のスキルは個人の責任において身につけることが前提なのです。

雪山

日本も世界標準になるのか

日本も海外のようになるのでしょうか。
人手不足の状態だと「未経験者でもOK」という募集になるので、
このまま日本は続くでしょう。

自分で仕事のスキルを身につけるという意識は上がらないと
思います。
最近の新卒採用は「教育のシステム」が整っている会社が
選ばれているのを見るとそう感じます。

しかし、仕事をはじめたら自分でスキルを向上するしかありません。
最低限のスキルは教育をしてくれますが、成長のための教育をする
余裕はないからです。

競争はゆるくなる

採用が売り手市場のときに入社した人たちの行く末はどうなるのか。
振り返るとわかることがあります。

20代30代と健全なスキル向上をせずに社歴を過ごし、最後には
早期退職を促される存在になる人が出ているのです。

競争が緩やかな世代だったのです。
現在も同じようなことが発生しているのではないでしょうか。

人手不足なので会社側は辞められたら困る。そのため厳しいことを
言う人はいない。
働き方改革で残業規制がかかり、教育の時間に限界が出る。
本人たちも「求められるスキル」を理解できず、「このままでも
いいのでは」と感じてしまうこと。
これがゆくゆく致命的になるのではないかと感じるのです。

まとめ

競争がゆるいとき、やる気のある人にはメリットがある状況となります。
競争が少ないので、ちょっとした努力で目立つことができます。

2年間がんばれば、人より先に行くスキルが一つ手に入るでしょう。
わたしと接する人には何度もこのことを伝えています。
人生は長いマラソンですが、自分のスキル習得は戦略的に
行いたいところです。

雪山