【fjconsultants365日Blog:4,008投稿目】
~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

リーダーの条件

リーダーには条件がある。
あきらかに条件が存在しています。
そのリーダーの条件を知り、漏れなく身につけて
いくことがリーダーへの道。
そこにショートカットはないようです。
最短距離はあっても、省くことはできない
ということ。

リーダーの条件は今までも取り上げていますが、どれも
シンプルな形に収束しています。
今回も3つの条件を取り上げてみます。

ビル

リーダー3つの条件

プロ経営者が語るリーダーの条件。
次の3つがあげられています。

①圧倒的な実績
②なるほどと思わせる理論
③こんな人についていきたいと思わせる人徳

松本晃氏 https://hanjohanjo.jp/article/616

今回はこの3条件を解説してみたいと思います。

①圧倒的な実績

人はだれの言うことなら素直に受け入れるのか。
それは
圧倒的な実績」がある人
です。
それを反対する人はいません。
否定する人もいません。
だれもが納得します。

この部分が大事。
だれもが納得していることが大切なのです。
リーダーと認めるのはまわりのスタッフであって社長ではありません。
この原則はどの会社にいっても崩れることはありません。

ただ実績について押さえておきたいことがあります。

いつの実績か

実績には鮮度があります。
最近の実績と過去の実績です。
過去の実績も、昨年の実績から数年前の実績、10年以上前の
実績と種類に分かれます。

過去の実績は、当時圧倒的な実績であっても現在では
「圧倒的ではない」
ことがあります。
単なる過去の遺物。

特に企業規模が拡大しているとき、過去の実績は圧倒的であっても
あまり尊敬されないのです。
過去の栄冠でしかないからです。

この部分、認めたくない人もいます。
ただ、過去を変えることはできません。

しかし、ひとつだけ方法があります。
それは、現時点で圧倒的な実績を示すことです。

過去が認められないのなら新しい圧倒的実績を示すだけです。
現場から離れてしまったからムリ、と考えている人もいるでしょう。
しかし、現場でなくても圧倒的な実績は出せるものです。
そこから目線をずらさないこと。
それがポイントです。

②理論

なるほどと思わせる理論。
これは、オリジナルの理論が必要な感じがしますが
そうではないと考えています。

なるほど理論は言い換えると、
「理解のプロセスをきちんと押さえて説明ができていること」
です。

人は理解の順番があります。
大枠から理解して詳細をわかるようになります。
その逆はありません。

その上で理解させるための理論が存在しているだけです。
その理論は代表的な理論であっても問題はありません。
フレームワークを複数知っておくとこの部分が上手になります。

③人徳

この人と一緒に仕事がしたい、と感じさせることはリーダーの役割です。
はたらくモチベーションで最も優先順位が高いのは、
【仕事ができる人(ハイパフォーマー)と一緒に働くこと】
と最近は言われています。

報酬や環境を良くしても限界があることは明確になっています。
最終的には、トップクラス(ハイクラス)の人と一緒に
はたらくことが最上の待遇ということです。
そんな存在に自分がなること、これがリーダーの条件です。

まとめ

リーダーの条件をこうやって見直すとシンプルでわかりやすい。
ただ、条件をクリアするのに数年かかることもある。
だからこそ、いつもリーダーの条件がメディアでは取り上げられる
のでしょう。

数年かかってクリアすることは、数年かかってもクリアできない
ことがあるので、挫折も多い。
途中でやめてしまう、止まってしまうから、再度出発するために
こうした条件を見て自分を見つめなおすプロセスが必須なのでしょう。
少しずつでもいいので進み続けられるように「やることリスト」を
つくっておくと有効だと感じます。