【fjconsultants365日Blog:4,025投稿目】fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆
実は見られている
ふと見上げるとクリアな画面。
地下鉄に乗ったときに見た広告動画。
鮮やかな液晶だな、と思って見ていると
「センシング サイネージ」
の説明が流れてきた。
「センシング サイネージ?」
そう、センシング サイネージとは液晶の近くにいる人のデータを採取し適した広告を流す仕組み。
知ってはいましたが実際に目にするのは初めて。気になりますね。
センシングサイネージの仕組み
センシングサイネージの場合、上記のようなロゴが表示されています。
とはいっても、まだ見慣れないロゴ。
最初は気がつきませんでした。
このセンシングサイネージの仕組みは、カメラとセンサー(IoT)により、下記データを採取。
- 気温
- 湿度
- 性別
- 年代
そのデータから判断して、流す広告を選んでいます。
たとえば、
気温が低ければホット飲料。
気温が高くなればコールド飲料。
サラリーマンが多くなる夕方にはアルコール飲料。
女性が多ければ美容・化粧品。
雨が降れば休憩できる喫茶店。
沿線上の施設についても付近を通るときは広告を流していく予定だとか。
たとえば映画館の空席状況をお知らせしたり。
広告コンテンツは今後の試行錯誤だと感じます。
まだ本格的運用スタートはしていない様子なので。
機器について
元になる装置はRaspberry Pi(通称ラズパイ)が4台使用されています。
https://www.raspberrypi.org/
Raspberry Piは、シングルコンピューターと呼ばれ、手のひらサイズのパソコン。
価格も数千円。
もともと教育用に開発された商品で英国の財団が発売しています。
個人的に数台購入したことがありますが、簡易なパソコンとして普通に機能します。
Raspberry Piを利用した商品開発は増えていくことは予想していましたが、こうした製品にも導入されているのを知り今後の普及を感じます。
ガイドライン
センシングサイネージのデータ採取についてはプライバシーが気になります。
わたしも気なります。
その点についてはガイドラインが公開されています。
https://digital-signage.jp/document/
(一般社団法人デジタルサイネージコンソーシアム)
ひと通り読んでみましたが、個人が特定できる情報は個人情報保護法に則って取り扱うと書かれてあります。
最初は慣れないかもしれませんが、数年も経てばストレスを感じなくなるのでしょう。
まとめ
センシングサイネージは今後も普及します。
興味のある分野です。
小型のセンシングサイネージが広がっていくのでは、と個人的には予測しています。
どこにセンシングサイネージが採用されるのか今後が楽しみです。