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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

並ばないメリットは大きい

列に並ぶ時間はムダである。
そう断言する人もいます。
なぜ列に並んでモノを買うのか?意味がわかるない、と
公言する方も見受けられます。

そうはいっても現実的には列に並ばないとモノは購入できないこともあります。
できることなら、列に並ばない方法があればいいのですが。
その点について考えてみます。

雪山

並ばなくていいシステム

マクドナルドから列に並ばないシステムが発表されました。
内容は

→事前にアプリから注文
→店に着いたら到着ボタンを押して決済
→番号表示されたら受け取る

だけ。店舗では支払い手続きもなく受け取るだけなので列に並ぶ
必要もなく待つだけ。
受け取るときは列を横目に眺めながら受け取りに行く。
人によっては快感を感じるかもしれません。
列に並ぶ行為は人によって大きな負担になっているからです。
ストレスなのです。

モバイルオーダー

マクドナルドジャパン
http://www.mcdonalds.co.jp/shop/mobileorder/
雪山

どこまで減らせるのか

お客様が大きく負担に感じることをどこまで減らせるのか?
列に並ぶと人は20秒〜30秒程度しか待てません。
それ以上になるとストレスを感じ始めるのです。

コンビニの列を思い浮かべてみると、この感覚がわかると思います。
それほど、人は待てない。

エレベーターを待つときも同様なので、エレベーター乗り場には
鏡が設置されています。
鏡を見ると身なりを確認し始める。
確認し始めると、待っている時間ではなくなる。

結果、エレベーターを待つ時間が短く感じる。
待つ時間を他の時間に移行させる手法です。

減らす工夫

待つ時間を消滅させてしまう解決法と待つ時間を他の時間に
変えてしまう方法のふたつがあります。

消滅させるにはデジタル化、デジタルツールを使用して待つ時間を
ゼロまで近づける。
注文する、支払いすることをネットを通じて自動化する方法。
これは、スマホ社会になり一気に可能になりました。
ただ、まだ大手企業だけしか導入されておらず、すべての会社に
導入されるまでには次の技術革新か低価格システムの発売が
待たれるところです。

待つ時間を他の時間に変えるには、待つ時間に何かをしてもらう。
飲食店では待つ時間にメニューを配布して何を注文するのか
考えてもらう工夫をしています。
食品小売店では待つ時間に試食をしてもらっています。
ときには、お店のことを理解してもらうために、お店のコンセプトや
歴史(沿革)をストーリーで見せる企業もあります。
メニュー表の最初が雑誌風になっており、ストーリーが描かれて
いる場合は、つい読み込んでしまいます。

まとめ

有名店は待つことに価値が発生します。
並んで買った。
並んでまでして食べた。
待つことが人に自慢できる要素になっているのです。

しかし、これはレアなケース。
毎日のように行くお店では待つことは負担でありストレスでしか
ありません。
テクノロジーが解決することも増えますが、知恵を使って
待つ時間を変換してしまうのも方法だと思います。
マイナスをプラスに変えてしまうのも経営の一つ。
アイデアがブレークスルーを起こすでしょう。