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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆
ひとりで学ぶ機会が急に増えた
ひとりで学ぶ。
そんな機会が増えています。
在宅勤務になる人が都心部だけだったのが
急に全国に広がったからです。
法人向けの仕事の場合、お客様が動かなくなると
どうしてもこちらも仕事を止めなければなりません。
想像以上にはやい段階で止まったと感じるのが
ゼネコンや建設現場。
屋外の仕事だから仕事が止まるのは最後になるのでは
と考えている人が多い中、この段階で止まるところが
出てきました。
西松建設、清水建設がほとんどの現場を止めたのがきっかけです。
そこからその他ゼネコンも現場を止め始めたのです。
住宅メーカーも止め始めました。
そのため、規模の大きな業界なので全国に波及しているのです。
急なテレワークでやることがない
在宅勤務になったところで、やることがない。
これがホンネの人も多いことでしょう。
そのことを社内で発言できる会社とできない会社が
ありますが、家で仕事していて8時間分の仕事が
ある人は限られるのではないでしょうか。
そのため、企業として「在宅勤務のときに勉強をしてください」ときに
通達を出しているところもあります。
そのときに何をどう学ぶのか。
それを今回は考えてみたいと思います。
学ぶ方法
学ぶ方法は下記があります。
・読書する
・オンラインラーニング(動画視聴のみ)
・オンライン研修(講師あり)
この3点について特徴と課題を解説します。
読書する
もっとも取り組みやすいのが読書。
課題図書を読ませる。
そして、感想文を出させる。
これだと学校教育で行われてきた手法と同じ。
それでもいいのですが、ビジネス能力が高まるのかは
わかりません。
能力が向上する人とそうでない人で分かれます。
そこには分岐点があります。
それは
①読書だけで終わる(感想文を書いて終わる)
②学んだことを実践に置き換える(シミュレーションする)
という違い。
読書だけで終わると仕事とは別の領域の話のように感じ
実際の仕事に応用しない。
実際の仕事と読書から学んだことが結びつかない。
これではもったいない。
読書で学んだことを実際の仕事に活かす。
そこがカギです。
たとえば、「交渉」を書籍で学んだとします。
交渉方法、交渉トークを書籍から得た場合、そのままでは
実践で使うことができません。
過去の交渉失敗事例を思い出し、交渉失敗パターンを
交渉成功パターンにかえるシミュレーションをするのです。
書籍で学んだ内容を用いて成功パターンシミュレーションを
していく。
「論理」を学んだときも同じです。
学んだ論理を用いて実際の提案書をつくる、提案トークを
再構築するのです。
そこまでやらないと学んだものが使いこなせない。
ビジネスで応用できるまで学ぶのがココではポイントになると思います。
オンラインラーニング(動画視聴のみ)
動画視聴のみの学びも増えています。
読書と比較すると受け身の姿勢で学ぶ形になります。
自分から理解していく姿勢ではないのです。
できれば、メモを取りながら学びたいところです。
最近はノートの取り方で
・グラフィックレコーディング(グラレコ)
という手法も広がっています。
「グラレコ」で画像検索すると多数の事例がでています。
図解でまとめながらノートを取っていく手法で、学んだことを
まとめようする作業が入るので学びが定着しやすい。
学んだことを整理すると定型化パターンを導きやすい。
そこがポイントです。
応用する、実戦に活かすのもコツが必要なのです。
オンライン研修(講師あり)
リアルな研修をネット上で開催するのがオンライン研修。
講師と受講生が時間を決めてオンラインで集う手法です。
日時を決めて、招集するという手間がかかるのが難点ですが
その場で学びの質問ができるので納得度は大きい。
しかし、毎日のようにオンライン研修を設定するのは
講師の手配もあるので負荷が高い。
続かないことが多いのです。
まとめ
このように、ひとりで学ぶには単に実行するだけでなく
実際のビジネスの場面で応用できるまでプロセス構築するのが
重要なポイント。
単に学ぶという形で終わらすのはもったいない行為です。
教育というのは、手間がかかる。
準備に時間がかかる。
それが普通だと思っておくのです。
準備に時間をかけるほど、教育の成果は比例します。
だからこそ、教育プロセスを在宅の場合でも構築すべきと考えています。