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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

今年の公共工事

公共工事はどうなるのか?
全国どこに行っても公共工事の割合は大きいと感じます。
市場がある程度占めているのです。

今年の予算は成立したので2021年3月までの予算は決まりました。
公共工事がもし減少するのなら2021年4月からでしょう。
今年の税収が落ち込むと予想されているからです。

ただ公共工事は不景気対策で増加することもあるので予想が
つかないところです。

土木業界の社長さんに話しを聞いたところ、やはり2021年4月からの
ことを心配していました。
公共依存度の高い土木、建築会社はこの1年間で公共依存から
脱するビジネスモデル構築が課題になったと感じます。

ユンボ 土木

盤石な会社が意外にも

今回の新型コロナウイルスで人の動きが止まり
企業活動がストップしてしまうと、今まで調子の良い企業でも
売上がストップし資金繰りに窮します。

「ウチはまだ先だな」
「急には下がらないだろう」
「飲食とか観光とか大変だよね」

と言っていた経営者の方でも突然様子が変わってしまうのが
今回の特徴です。

リーマン・ショック時はもう少し時間軸がゆっくり動いており
1ヶ月で急変することはありませんでした。
人がストップする、企業活動の全体が止まることはなかったのです。
部分的にストップしていき、徐々に不景気が広がったのが
リーマン・ショックのとき。

今回は一気に全ストップ。
雪崩のごとくです。

クレーン 土木

速く立ち上げる

不況時の対応を考えてみると、それはリーマン・ショック時と同様。

・新しい売上をつくる
・新しい顧客を創造する


の2点で考えるとわかりやすいです。

既存のお客様から新しい売上をつくるのも範疇です。
そこには新商品・新サービスが提供されるのが前提。

ポイントは、準備期間とリリース方法です。

完成させずにリリースする

不況時の対策は急務です。
結果を一秒でも速く出していきたい。
そのためには、新商品・新サービスのリリース(販売スタート)を
一秒でも速くしたい


そうしたときに参考になるのが
アジャイル型
です。

開発と発売を同時並行で進めてしまう手法です。
具体的には様々な展開方法がありますがひとつの事例を
紹介します。

たとえば、新しいサービスをオープンさせるときに初期の
段階では
招待制
にしているときがあります。

招待された顧客だけ登録できる、利用できるのです。
以前からの既存顧客や事前申込みをしていた顧客だけを
対象としてリリースしてしまうのです。

よく「ベータ版」といってソフトやOSがリリースされるときが
あります。
そのときに注意書きがはっきり書かれてあります。
「ベータ版なので完璧ではありません」
と明記されているのです。

そのため、ベータ版だと認識した顧客、完璧ではないが使いたいと
感じた顧客だけが利用できるのです。

これなら、開発を一緒にしてくれる仲間のような顧客に利用して
いただきながら開発も同時に進められる
ということです。

リアルな商品販売も同じようにできます。
販売するときに「不具合が発生する可能性が高い」ことを了解して
いただいてから購入してもらうのです。

そんなことができるかどうかは新商品・新サービスの魅力によって
比例します。
どこにもない、初めての魅力ある商品・サービスであれば
こうしたアジャイル型開発、リリースが可能だと感じています。

しかもリリースを開発を同時に行うことで顧客からのニーズを
集めることもでき、より顧客寄りの魅力ある商品・サービスへと
仕上がっていくのです。

まとめ

最短で経営する。
今後は最短距離でゴールに達するのが命題になります。

時間との戦いを強いれられる場面が増える。
手元資金があれば、この時間を稼ぐことができるので
そこまで時間と戦う必要はないかしれません。
資金があれば時間に猶予がうまれる。
その違いがあるだけです。

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『経営を最短で到達させる』