気温と消費

気温と消費の関連は高い関心ごとです。小売店や店舗型ビジネスでは集客に関わりますし、売上にも影響があります。夏になると、暑ければ売れる商品も「暑すぎると売れない」のです。その点を知らない人もいると思います。気温30度、気温35度といった分岐点が存在しているのです。
たとえばソフトクリーム。暑くなると欲しくなります。しかし、暑すぎるとソフトクリームではなく「かき氷」へ移行してしまうのです。その分岐点は気温30度と言われています。30度を越えるとかき氷を欲する人が増えていく現象です。

気温35度分岐

気温35度の分岐も存在しています。35度を越えると消費が減少してしまうのです。暑いと外に出なくなる。店舗型ビジネスにおいては来店が少なくなるので売上が減ってしまうのです。35度を超えると「危険」アラートが出ます。外出を控えましょう、とアナウンスされますし、あまりの暑さに外に出るのをためらってしまうのです。

暑くなるほど消費は増えるが、35度以上になると気温が上がるほど消費が減る傾向がみられた。

https://www.nikkei.com/paper/article/?ng=DGKKZO63373610S2A810C2NN1000

また、ビール業界も暑くなればなるほど売上は上昇するが、36度を超えると売上上昇率が鈍化。伸び悩むようです。暑すぎると食欲減退によりビール消費も落ち着いてしまうのでしょう。

ビール業界では暑くなるほど売れゆきがよくなる経験則があるが、実際は「気温が36度を超えてくると、売り上げが伸び悩む傾向もある」(キリンホールディングス)

https://www.nikkei.com/paper/article/?ng=DGKKZO63373610S2A810C2NN1000

まとめ

日中の35度超の時間帯は外に出ない。しかし、夕方になると外に出る人はいます。ということは、分岐点を知っていれば「ナイト・イベント」を開催することができます。夕方から夜の涼しいときに来店をうながす施策が有効です。動物園、水族館がナイトツアーを行っているのは参考になります。

酷暑の夏、景気冷やす恐れ 人出鈍れば消費に影響  「35度が分岐点」の見方

https://www.nikkei.com/paper/article/?ng=DGKKZO63373610S2A810C2NN1000

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ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,960投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆