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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆
経営の決定が速い
経営の決断が速くなっている。
それだけ急を要しているからだと言えばそうだが
他の面でも決定の速度が上がっているを感じます。
たとえば、印鑑完全廃止。
印鑑押印のために出社しなければならないのを鑑みて
印鑑を止める動きが急に出てきました。
しかも【完全廃止】を決定しています。
GMOグループが完全廃止を決定。
https://www.gmo.jp/denshi-inkan/
部分的に廃止ではなく一気に完全廃止。
スピード感が違います。
こうした問題は社内から反発が出るのが普通。
現場から「急にはできない」「やる意味がわからない」
などと反発されてしまう。
しかし、今は違う。
押印のためにだけ出社しなければならないスタッフが
いるとなると現場は反発できない。
一気に決断実施できる状況なのです。
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なんとなく、おかしい習慣を
印鑑押印は法律的には不要です。
契約は口頭で成立すると民法では規定されています。
しかし、口頭で成立した内容は時間の経過とともに
忘れてしまうので書面を交わす。
しかも、その書面が本人たちの契約であるのを証明する
ために印鑑押印をしているだけなのです。
それを電子印鑑に置き換えるのが今回の動きです。
そもそも法律的には問題ないことなのですが習慣として
残っていたわけです。
「そもそもコレ必要?」
と感じている書類、習慣を電子化する動きなだけ。
異端な動きでもないのです。
しかし、一気に完全廃止するには何か大きな力が
必要だった。
それが今回の出社しない、在宅勤務という流れ(パワー)で
押し切った感じです。
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まとめ
実は経営が猛スピードで動いている会社があります。
「売上が減少したから焦って動いているのでは?」
と感じるかもしれません。
実は違います。
経営者が
・次にやると考えていたこと
・新しくやろうとしていたこと
・廃止したかったこと
・開発したかったこと
・研究したいこと
が実現する時期に来たのです。
時間に余裕ができたから「学び」の時間をつくるのも
こうした目的があってこそ実益に結びつきます。
単なる知識を得るだけでは結果に結びつかないのが
経営です。
そう考えると経営陣の頭の中に次のステップが明確に
存在しているのが前提だと気が付きます。
【想いは実現する】と言いますが【想い】が具体的になって
いなければ実現することもありません。
そこが問われているように感じます。