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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆
この時期の事業計画作成
新型コロナウイルス状況下の事業計画作成は
困難ではないか、意味がないのではないか、
と感じるときはあるでしょうか。
「計画しても、計画通りにならない」
「また急激に減少するのではないか」
「コロナの第二波が来るかもしれない」
という内容が頭に浮かんでくるからです。
無意識にフリーズしているのかもしれません。
ただ、計画なしに経営はできません。
予測できない状況を予測して計画をつくって
進むしかないのです。
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その場合、経営計画をつくる目的は売上拡大より
損益分岐点を超えることが優先になってきます。
売上高の精度
損益分岐点の精度
損益分岐点を超える精度
を高めていくことになります。
請負で受注するビジネスでは【受注精度】を
見極めしなければ計画が大きく狂います。
この見極めが企業のノウハウになることもあり
見落とせないポイント。
スタッフからの報告を鵜呑みにせず、状況を
正確に把握確認できるようにするのが経営の
分岐点になるでしょう。
商談の進捗について報告を受けるときに
「その提案に対してお客様はどのように答えたのか?」
と質問して、お客様が発したコトバを確認すると
状況把握の精度が上がります。
ものづくり白書より
2020年5月29日に公開された「ものづくり白書」。
https://www.meti.go.jp/press/2020/05/20200529001/20200529001.html
その中から、
『不確実性の高まる世界の現状と競争力強化』
というテーマの中で気になる部分を抜粋します。↓
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キーワードとして
【ダイナミック・ケイパビリティ】Dynamic Capabilities
が出ています。
意味は、
「変化対応的な自己変革能力」
https://www.dhbr.net/articles/-/2965?page=3
であり、必要な能力は
- 競争、機会の検知
- 機会を捕捉して、資源を再構成、再結合し競争優位を獲得
- 競争優位性を持続可能なものにするために組織全体を変容
となっています。
2020年、2021年はこのダイナミック・ケイパビリティが
求められる時期。
【検知→捕捉→変容】
のサイクルを覚えておいて損はないと感じます。
まとめ
機会をチャンスというコトバに置き換えてみれば
「チャンスを検知したら見逃さずに捕捉することで
競争優位に持ち込む。競争優位を持続できる組織へと
成長させる」
と読み解けます。
コトバにするとシンプルですが、具体的なプロセスを
想像すると道のりは決して短くない。
それを愉しむぐらいの感覚で進めたいところです。