【fjconsultants365日Blog:4,191投稿目】経営コンサルタント藤原毅芳執筆
10万円バブルなるか
1人当たり10万円給付金が配られています。まだ振り込まれていない人もいるかもしれませんがこの給付金をどう使うのか?気になるところです。
給付金とは、
「新型インフルエンザ等対策特別措置法の緊急事態宣言の下、生活の維持に必要な場合を除き、外出を自粛し、人と人との接触を最大限削減する必要がある。医療現場をはじめとして全国各地のあらゆる現場で取り組んでおられる方々への敬意と感謝の気持ちを持ち、人々が連帯して一致団結し、見えざる敵との闘いという国難を克服しなければならない」と示され、このため、感染拡大防止に留意しつつ、簡素な仕組みで迅速かつ的確に家計への支援を行う。
https://kyufukin.soumu.go.jp/ja-JP/ より抜粋
と目的が記されております。
景気対策の一環だと考えるとわかりやすい。
瞬間冷凍のように停止した経済活動を挽回するためにあると考えています。
では、1人10万円の給付金で何を購入したのか?
そんなことをまわりにヒアリングしています。
『貯金する』という人がもっとも多いというデータも出ていますね。
先行き不安を感じている人ほど使わないのは一時的な収入である賞与(ボーナス)でも同じ現象が見られます。
中には、欲しいモノがない、と感じている人も数%いるのがデータからわかっています。
使っている人たちは
『給付金が入ったから購入する(購入した)』という人が実際に買っているモノや投資したことは生活費に充当する以外では
・食材お取り寄せ
・寄付(ふるさと納税含む)
・家電購入(エアコン等)
・ペット購入
・自分に投資(資格、美容)
・資産運用(株投資など)
といったところです。
ペットショップで品切れ、と報道されていましたが身近な人のところでもペットを購入したと聞き広がっていると予測しています。
ペットを購入するという行為は、高額商品購入と同じ。臨時で入ってきた収入だと決断しやすいのです。
家電も同様。
前から欲しいと思っていたが決断できなかった商品を買っていることがSNSを見てもわかります。
自分に投資については、たとえば女性なら美に投資しているそうです。美容室でも「追加で・・・も」と依頼内容が
増えています。これも給付金現象と解釈しています。
米国では
米国も同様の給付金を配布していますが20代などの若年層がスマホアプリでできる株式投資に流れ込んでいるようです。
一気に加入者が増えた株式投資アプリがあります。
加入者がコロナ時期に3倍になったようです。
ただ、こうした株式投資初心者が株式市場に急増するときは、決まって急落するものです。
今後の米国株価に注目です。
まとめ
こうして見ると日本の給付金10万円も若干ながら効果はあると見込んでいます。
しかし、経済を押し上げるまでの規模にはならないと予測しています。
もし景気対策として本気でやるならば、量が不足。もう一度、給付金を出すか、消費税を撤廃するしか方法はないのではないでしょうか。
次の施策が問われると思います。