予想できる範囲
石油やガスの供給が遅れるかもしれない。そんなリスクが、再び現実味を帯びています。オイルショックは1971年と1973年でした。年間のインフレ率は10%を超えた時代です。50年ぶりに同じようなことが起こるのでしょうか。
最近の原油市場は過剰供給気味で価格も落ち着いていました。しかし、中東情勢の不安定化により、それが崩れようとしています。そしてホルムズ海峡封鎖が長期化すれば、供給リスクは高まることになります。
ホルムズ海峡が危険なのですが、それが問題ではなく、船舶の保険を請け負う企業がなくなると運航できなくなるのです。その結果、供給が遅れるのです。急な展開なので、これから、その対策に追われることになるでしょう。
エネルギーコストは「外部環境」ではないのでは
エネルギーコストは「自分ではどうしようもない外部要因」ととらえてしまいがち。原油価格が上がれば電気代もガス代も上がる。仕方がないと思ってしまう。しかし、この受け身の姿勢でいても、結局のところは対応しなければならない。それが現実です。
受け入れる、受け入れないは、あまり関係なく、外部環境が変化したことに対して、追随するだけです。
石油、ガスの価格が上がるのであれば、コストダウンを考えなければなりません。
・省エネ対策
をするしかないのです。
省エネは「コスト削減」の話だけではありません。
・設備の更新
・業務プロセスの見直し
・働き方の改革
にまでつながる経営テーマです。
設備の効率化といった基本的な取り組みはもちろん、製造工程のエネルギー消費を可視化し、ムダを洗い出すことで生産性そのものが向上するケースも少なくありません。本当に細かいところを見て、改善する世界です。それを今後は対応しなければならないのでしょう。
移動することもリスクなのか
そうなると、
・移動リスク
が高まるかもしれません。移動することがムダのように見えてくるからです。リアルで会う、リアルで集まることはメリットが大きいのですが、コストは非常に高い。特に全国から集まる場合はコストを気にすると際限がないのです。今後は
・移動するメリット
を測定しながら進めることになるかもしれませんね。
まとめ
このような石油、ガスの問題が発生するとは予想もしていませんでした。しかし、リスクを抱えた状態で推移していたことを認識するだけで、エネルギーを自給できない日本においては想定内のリスクが発生しているだけです。ガソリン価格も下がったばかりですが、これも高騰する可能性が出てきました。そうなると、経済活動のブレーキがかかることもシナリオとして想定しなければなりません。予想できるシナリオの作成パターンが増えそうです。
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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ 藤原毅芳(fujiwara takeyoshi) 運営 執筆
