【fjconsultants365日Blog:4,221投稿目】fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆
転出超過
東京都の転入超過数。
外国人を含む集計を開始した2013年7月以降で
初めて転入超過がマイナスになり転出超過へ。
日本人に限って見ると2011年7月以来の転出超過。
2011年は東日本大震災の影響で転出超過になった年。
東京離れになっているのか、東京脱出する人が
出ているのか。
地方に実家がある人は、2月から実家へと戻って
いる人がいるのは聞いていました。
大学生は授業がオンラインになっているので
アパートを引き払って実家に帰っているのかも
しれません。
また、別荘を持っていた人が別荘地へ移住して
いるのもニュースでは報道されています。
出社する日数が減ったので移住を決意した、と
解説されていました。
移住や帰省する「きっかけ」を新型コロナウイルスが
つくっているので予想された統計データです。
2拠点生活(デュアラー)
毎月のように2拠点を行き来して生活する人たちを
【デュアラー】
と呼んでいます。
「都心に住むと自然が恋しくなる」 「地方にいると刺激が欲しくなる」 都心でいる時に仕事がうまくいかないと …
都会と地方の2拠点で生活するライフスタイル。
ときには都心で仕事をしたり、ときには地方で
コミュニティで仕事や生活をするスタイルです。
物心豊かに生活できるライフスタイルとして
提唱されていましたが、それほど盛り上がりは
しませんでした。
ここに来てデュアラーはどうなるのか。
バックアップ拠点
2拠点生活は生活を豊かにするのが目的でしたが
ここに来てデュアラーの人たちは意味が変化します。
拠点が複数あることで、すぐに移動や移住が可能に
なるというメリットが出てきたのです。
いわゆるバックアップ拠点を持っていることに
なるのです。
移住は単なる引っ越しではありません。
違う場所で生活するのにも、わからないことを
教えてくれる人(コミュニティ)が必要です。
2拠点生活者は、都市、地方の双方にコミュニティを
築いているので、それが大きなメリットへと変化する
のです。
まとめ
ひとつの場所に定住するのが当たり前でしたが
2011年の放射能汚染恐怖で東京から九州へと
移住した人もまわりでいました。
10年も経たないうちに今度は新型コロナウイルスで
東京エリアが脅かされています。
東京の便利さやメリットは、地方の10倍、20倍も
ありますが、10年周期でこれほどのマイナス点を
突きつけられると、危険回避を選択する人が出て
くるでしょう。
もともと、大企業や日本銀行などは本社機能と
同等な機能を地方につくっています。
大阪にバックアップ拠点を設けている、と公表
している企業もあります。
デュアラーがベストな選択とは言いませんが、
企業経営ではバックアップ拠点について想定
しておくことは不可欠になってきそうです。
そのためのデータ管理、通信手段、を考えて
準備する。
今は、クラウドもあるのでそれほど費用も
かかりません。
いつでも拠点(本社機能)を移動できるように
しておくのがリスク回避、事業継続へと
つながると考えています。