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〜不利な状況でも経営を加速させる原理を公開〜

姿勢が問われる採択後の動きと結果

【fjconsultants365日Blog:4,331投稿目】
~経営には優先順位がある~fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

身内が疑念

ものづくり補助金の効果に疑念と身内である経済産業研究所(RIETI)が出した報告書が話題になっています。

もともと「ものづくり補助金」は中小企業向けの大型補助金。2012年から7,000億円を8.1万件に出しました。
試作品の開発費、設備投資費用などに当てられる補助金で最大1,000万円までと大きな施策です。

このものづくり補助金に対して
「政策効果があるとは言い切れない、と指摘した」
と報道されていました。
実際のところはどうなのでしょうか。

あくまでも

元の論文はこちらになります。

ものづくり補助金の効果分析:回帰不連続デザインを用いた分析

https://www.rieti.go.jp/jp/publications/dp/20j032.pdf

数人の企業はデータがなく分析に苦労されたようです。
その上で、付加価値額の伸びを分析。
ものづくり補助金を受けた企業とそうでない企業を比較したのです。

その結果、一人当たり付加価値額、付加価値額、などには
統計的に有意な影響は見られなかった
とのこと。

政策の効果については、
正又は負の政策効果があるとは言い切れない
とカッコ書きで述べています。

報道では、「効果があるとは言い切れない、と指摘」とありましたが、実際は政策効果はわからないが統計データには有意な影響が見当たらなかった、ということ。

普通ならデータに出てきてもおかしくないはず。
しかし、何も出てこない。なぜ?
と提起しているのでしょう。

採択が甘い?

報道では、採択の甘さが要因とありましたが本当でしょうか。
確かにものづくり補助金は採択後のことは問われていません。
そのため、採択がゴールになっている可能性はあります。
効果を求めるならば、採択後の追跡も求める必要がありそうです。

まとめ

7,000億円を投資して有意なデータが出てこないのは残念な経過です。
今後、時間をかければ効果があらわれてくる可能性もあり、今ここで判断はできないと思っています。

しかし、補助金は国が採択していますが原資は税金なので、結果を知る人が増えれば増えるほど不満も大きくなる可能性があります。
こんな使われ方をしているのか?と問われる可能性もあるでしょう。
なので企業姿勢が問われる部分だと感じます。

藤原毅芳写真
この投稿記事を書いたのは経営コンサルタント  藤原毅芳 fujiwara takeyoshi (fjconsultants)
1971年生まれ 鎌倉市在住 fjコンサルタンツ代表 一般社団法人暮らし振興支援機構理事 単著8冊、監修1冊、海外翻訳出版1冊、講師として宣伝会議の『マーケターのためのPDCA実践講座』などで継続的高評価を受けている。2021年大手都市銀行シンクタンクの法人会員限定雑誌に『売れる仕組み〜マーケティングの基本』を執筆。『この世に残るべき企業を支援する』を軸とした考えで経営の現場で課題をスピード解決し企業を発展させている。公式Webサイトhttps://www.fujiwaratakeyoshi.jp/