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~経営には優先順位がある~fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆
最後は
製造業が商品の販売で利益が出にくい状況になっています。
値引きが横行するからです。
では、製造業のメーカーは、どこで収益を上げればいいのでしょうか。
そのヒントが下記のニュースです。
自動車大手で販売金融の存在感が高まっている。トヨタ自動車、ホンダ、日産自動車の3社が抱える金融資産は9月末で43兆円強と10年前に比べ倍増。利益も自動車部門を上回り稼ぎ頭になった。足元の販売回復や金
日本の自動車メーカーが『金融会社化』している。
メーカーとしての物販による収益より金融部門の収益の方が大きくなっているのです。
しかも、トヨタ・日産・ホンダの金融資産合計は地銀を上回る規模になっています。
10年倍の2倍の規模。
43兆円まで大きくなっているのです。
ココだけを見るなら地銀の収益源がメーカーに移動したことがわかります。
地銀は収益源を取られて厳しい経営をしていると予想できます。
メーカーに限らず
金融会社化はメーカーだけに限りません。
たとえば、通販モールの『楽天』。
大きな収益源は、『楽天カード』です。
楽天自体の収益は各店舗からの手数料。
その手数料に追加する形でカード手数料が増加したのです。
あれだけ楽天カードの宣伝をしているのを見ると、大きな収益源であることをアピールしているようなものです。
もしくは、利益率が高いことを表現しているようなものです。
電子マネー
電子マネーも同様です。
JRもスイカなどの電子マネーでも収益を上げています。
航空会社のANAもこの時期にQRコード決済『ANAペイ』参入を表明してきました。
新たな収益源を増やす取り組みです。
ただ、どちらかと言えば、株主向けの対策にしか見えません。
とても収益が上がるとは思えないのですが、現在の状況下では新たな収益源を模索する姿勢が大切なのでしょう。
まとめ
世の中のビジネスで最も収益性が高いビジネスは何か?
それは金融です。
だから金融は金融ライセンスが必要になっています。
簡単に参入できないようになっているのです。
しかし、電子マネーや仮想通貨が出てきて、競争が少しずつ激化している状況。
そのため、メーカーや運輸、通販、ネット企業など異業種から参入が相次いでいます。
今が参入時期として最適と判断しているのでしょう。
数少ない参入時期と考えているのかもしれません。
大企業ほど、金融会社化するのかもしれません。