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~経営には優先順位がある~fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆
はやい展開
政府が開催している『成長戦略会議』が急ピッチで進んでいます。
先月も取り上げています。
成長戦略会議が政府の方で毎週のように行われています。 この会議の行方は来年の政策に大きく影響を及ぼしてきます。…
今回、12月1日に『実行計画案』が出されました。
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/seicho/
成長戦略会議:実行計画(案)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/seicho/seichosenryakukaigi/dai5/siryou1.pdf
網羅
内容を確認すると各分野をすべて網羅した実行計画案になっています。
これから各分野の具体的な内容が提示されていくのでしょう。
今回は、中小企業の分野について抜粋します。
足腰の強い中小企業の構築
第七章に『足腰の強い中小企業の構築』とあります。
現在のコロナ禍は、「労働生産性の改善に取り組む好機」であると書かれてあります。
また、「日本全体で労働生産性の向上を図る必要があることについて、有識者の意見の一致があった」とされています。
一致があった、という表現がされているので今後の流れは決定的でしょう。
具体的には、
・規模拡大を通じた労働生産性の向上
→規模拡大への税制支援(M&Aの税制面支援)
→中堅企業への成長途上にある企業についての支援
・事業再構築等への支援(補助金、新信用保証制度の創設)
・大企業と中小企業との取引の適正化
→パートナーシップ構築宣言企業の拡大
・スタートアップ企業への投資拡大
・産学連携による中小企業群の創出
・中小企業診断士制度の在り方
となっています。
まとめ
この流れをつかんでおけば、来年の政府の施策はほぼ予想できます。
中小企業の中で黒字企業も廃業する現実があり、それをM&Aにより改善したい意向もあるようです。
廃業を防ぎながら、M&Aで規模を拡大し、生産性も向上させる、という動きをバックアップする施策が出てくるでしょう。
この動きが可能な企業は経営計画の中に取り込んで検討する機会だと感じます。
実施するかは判断すればいいことなので、とりあえず検討する、シミュレーションすることからです。