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~経営には優先順位がある~fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

これはギャップなのか

ミーティングでも会議でも議論が噛み合わない場面に直面するときがあります。
議論をしているのですが、お互いの意見を主張するのみ。
平行線。
交わるところがない。

なぜ、そうなるのか。
特に、今の時期は現状を打破し再構築を求めるタイミングなので議論もヒートアップになりがち。
単なる議論のすれ違いではなく、背後にある価値観も比較してみたいと思います。

一度くらいでは

一度言って否定されたら、もう言わない
最近の傾向です。

・会議である提案をした。だが否定された
・ミーティングで改善案を発表した。しかし、受け入れられなかった
・リサーチデータを分析して次の展開を計画したが反応がなかった


こんな場面があるのではないでしょうか。
特に、年長者が『即否定』する場面は多い。
数多く見てきました。

これは、ある理由があるからです。
考え方、価値観の違いによる反応の差です。

たとえば、団塊の世代。
1947年(昭和22年)〜1949年(昭和24年)生まれの世代です。
別名『第一次ベビーブーム世代』です。
年間出生数は260万人を超えています。
現在の2倍以上です。
そのため競争も激しかった世代。

仕事においても厳しく育てられた世代で、一度の提案で認められることがなかった世代でもあります。

数回否定されても提案する。進言する。それがやる気がある証拠だ!」という世代なのです。

この世代に教えられた方が今でも会社にいることがあります。
役職者の方なので、それなりの発言の重みがあります。

意見を言いなさいと

会議の場では
「活発に意見を言うべきだ」
「もっと意見を出しなさい」

とこの年長者が言うのですが、
・・・をしたほうが良いのではないでしょうか
と提案した瞬間に
「それはダメだろう、なぜなら・・・」
と即否定しながら長い説明が続くのです。

即否定された方が意見を言わないようになっていきます。
思考停止状態へ到達する場合もあります。

この場面で感じるのは、価値観の違い。
年代の差、ジェネレーションギャップです。
否定する側も否定しているつもりもなく、スタッフのやる気を試しているのです。

しかしその意図は伝わらず、否定された側はだんだんとやる気を失い、最後には辞めていきます。

まとめ

上記のことは実際に起こっている現象です。
やる気を試したつもりなのに、否定したことになり、最後には辞めていく。
提案をした人は「会社は受け止めてくれない」とマイナス評価だけ。

こうしたときは、社風を変えるしかありません。
意見、提案に対して認める文化です。
否定する行為をなくす習慣です。
ビジネスは否定はできないからです。
1%可能性があれば追求すべきだからです。

根拠なく否定することに意味はないですし、価値が発生することもありません。
即座に会社を別次元へ移行させるべきなのです。