【10年超:fjconsultants365日Blog:4,398投稿目】fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆
アウトドアが流行りと言っても
コロナ禍になってからアウトドアがクローズアップされています。
夏頃には信州方面など、どのキャンプ場も満員でした。
しかし、アウトドアと言っても領域は広く、ジャンルに分かれています。
その中を見ていくと、すべてが増えているわけでもなく、減っている領域もあるのがわかりました。
今日はその点を見ていきます。
釣りジャンル
『釣り』『フィッシング』のジャンルはどうなのでしょうか。
熱狂的なファンがいるジャンルなので、安定的なイメージがあります。
しかも年中、釣りに行くので季節も関係ないのではないでしょうか。
上場会社の『ティムコ』の業績を見ていきます。
ティムコ社は、アウトドア用品メーカーですが、売り上げの1/3を『フィッシング事業』で占めています。
2020年11月度の業績からフィッシング事業を見ると↓
・売り上げ高:8%の増加
になっています。
コロナ禍のプラス影響がはたらいた形です。
休みが増えたり、休日の予定がなくなったりする中で、釣りに行く人が増えたのではないでしょうか。
もしくは時間が増えた分、趣味に費やす時間が増え結局のところ釣り道具を買ってしまった人も多いのかと思います。
また個人の給付金を釣りという趣味に投資した人もいるのではないかと推測しています。
釣り道具は高価な道具も多いので、給付金が購入のきっかけになるからです。
アウトドアでも
アウトドア商品では、『キャンプ系』商品はシェアが増えています。
別称『ライトアウトドア』のジャンルです。
『ソロキャンプ』と呼ばれる『ソロキャンパー』が増えたのです。
『ひとりキャンプ』をする人たちが増えたのです。
しかし、登山客は減少。
登山を禁止した山が多かったので登山客は連動して減少します。
本格派登山が減少したのです。
上記のティムコ社のケースを見ても、アウトドア事業の売り上げは、『マイナス15%』となっています。
まとめ
大きなジャンルの『アウトドア』。
その内訳を細かく見ると差が出ているのがわかります。
増えているのは、ライトアウトドアであり、初心者層です。
去年からキャンプ始めました、と言う人がまわりでもいます。
住宅・不動産の業界では、初めて購入する人たちを『ファーストバイヤー』と呼んでいますが、アウトドアでも初めて体験する顧客層の増大が目につきます。
新規顧客であり、新規顧客を環境が創造したと言えるでしょう。
今後は、新規顧客が本格派アウトドアに移行するかがカギになりそうです。