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~経営には優先順位がある~fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

半分しか

紙幣の流通量。
100兆円前後です。
流通している、と言われると動いているような感じがします。

しかし、実際に流通しているのは半分。
1/2しかありません。
他は通称『タンス預金』と呼ばれる紙幣の家庭内保管。
タンス預金が50兆円以上あるのです。

自宅に保管する「タンス預金」の積み上がりも影響している。第一生命経済研究所の熊野英生首席エコノミストの試算によると、国内のタンス預金は約57兆円。市中で流通する現金のほぼ半分を占める。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQODF108850Q1A210C2000000/

経済は商品が回転し紙幣が流通すること。
それならば、こうしたタンス預金を強制的に動かす施策も出てきておかしくはありません。
2024年に新紙幣が発行されるタイミングに何か施策が行われるのではないか、と言われています。
旧紙幣の使用制限が出されれば、旧紙幣から新紙幣へ交換が発生し、新たな消費喚起になる可能性があるのです。

お金を使わない心理

貯蓄のお金を消費に回さない理由は心理的に説明できます。
貯蓄の額が大きくても、小さくても貯蓄のお金は使わないのです。

それは貯蓄が減るという痛みが大きいからです。
1億円の貯蓄がある人も、100万円の貯蓄がある人も減るという痛みは大きく感じるのです。

どちらかと言えば貯蓄は増え続ける方が安心なのです。
貯蓄が多い人が消費をすればいいのでは。
そんな感覚の人もいるでしょう。
しかし、貯蓄が多い人も使わない傾向にあるのです。

心理

心理とは『心裏』だと思います。
人のココロ(胸中)を心裏と表現しています。
心の裏側を読み取ること。
そう考えて間違いはないのではないでしょうか。

人のココロは合理的な判断ができません。
環境に流され、影響されて、時間とともにアップダウンを繰り返します。
判断基準もあいまいです。
行動も『考動』ととらえると、常に明確に考えて行動しているように見えますが、必ずしもそうではありません。
そこがまた興味深い点でもあります。

まとめ

お金に対する心理は複雑なように見えます。
お金は増えていけば安心感がありますが、必ずしも全員が安心感を抱くわけではありません。
中には、不安を覚える人もいます。

減少するときは、貯蓄している金額によらず『不安』や『恐怖』が出てきます。
これも真理だと思います。

消費喚起は将来の安心感を与える施策が求められます。
『消費してもいい』という雰囲気づくりです。
この部分は、メディアの役割は大きいと感じます。