成果の分類

仕事は成果によって評価したり、振り返ったりします。その成果について種類があるのはご存知でしょうか。実は「成果」は3つに分かれます。3つの側面から見るようにするのがベストと言われているのです。

  • アウトプット(output)
  • アウトカム(outcome)
  • インパクト(impact)

上記の3つに分けて考えるのです。

アウトプットは馴染みのある単語でよく利用します。ここでのアウトプットは、自然な形で出てきた成果のことを指しています。色がついていない状態です。単なる「出力」と考えて良いでしょう。生産物と表現することもあります。

アウトカムは、意図していた成果のことを指します。別の表現だと、求めていた「結果」がアウトカムと言えるでしょう。主体的な行動によって生み出された結果と表現する人もいます。

インパクトは、長期的な効果、波及のことを指しています。長期的結果と表現されることもあります。

種類を知り

こうした言葉は使い分けることより、成果にも種類があることを知っておくだけでも損はしません。厳密に成果を分類することで、単なる偶然の結果なのか、主体的に関わった結果なのかは大きな違いです。

ビジネスは偶然によって結果が出ることもありますが、再現性があるのかが重要です。再現性のないことはあくまでも、たまたまでありタイミングが良かっただけになります。そういう意味では、アウトカムが意味する意図した結果や、主体的に関わった結果の成果は再現性につながりやすいので意味があると思っています。

結果が出たときほど、成果の種類を区分けしておくことがおすすめです。

ビジネスは詳細に

なぜビジネスをする上で、詳細なことをこだわったり、細かく分類するのでしょうか。それは、次へつなげるための欠かせないプロセスだからです。データを取得し、データを解析することも最近の流行りですが、それにより今まで見えなかったことが見えるようになります。法則性が導き出され、成果が出続けるようになります。再現性のある理論ができあがるからです。

偶然はたまに発生しますが、連続して発生することはありません。連続性を高めるために成果を分ける、分類して振り返る習慣を身につけるといいのではないでしょうか。

まとめ

ビジネスは成果を求めていますが、連続する成果がベストです。成果が持続したり、成長するのがベストなのです。そのためにも成果を振り返り、見極めることによって何が良かったのかを理解することです。勝因分析の方が大事だと思うのは、次の成果に直結するからです。そこは力を抜かず、逆に力を入れる領域だと感じます。

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