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~経営には優先順位がある~fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

業界の推移

自分たちの業界のことは誰しもがよく知っている。
しかし、他の業界のことになるとあまり知らない。
興味がない。

それが顧客の業界であっても興味が浅い人の方が多いのではないだろうか。
その点は、意味がよくわからない。

必要ないから、という理由だろう。
そこまで知らなくても仕事になったからだと思います。
しかし、今以上に仕事の質を上げるには顧客の業界を知っておくことは必須です。
特に業界の歴史を覚えておくと有益。

社史などを読むのが理想ですが、書籍でもある程度の情報は得られます。

金融業界

金融業界について考察してみます。
銀行の数の推移は下記のように変動しています。

地銀の歴史・・・(中略)・・・
昭和金融恐慌が起きた一九二七年に銀行法が制定された。
その後、一九三二年末の時点で普通銀行は全国に五三八行あった一九四五年の時点で、普通銀行は、都市銀行が八行、地方銀行が五三行まで減少した。
一九五一年に相互銀行法が制定され、無尽会社から相互銀行が設立され、その後、相互銀行は第二地方銀行となった。
現在、地銀は六四行、第二地銀は三八行の、計一〇二行となっている。『スガノミクス』より

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1932年(昭和7年)普通銀行538行
1945年(昭和20年)都市銀行8行
地方銀行53行
現在地方銀行64行
第二地銀(相互銀行)38行

単純に見れば
・多→減→増
となっています。

戦後から人口増で日本は高度経済成長を成し遂げました。
今後は人口減少。
1945年ごろの銀行数に戻るかもしれません。

大きな流れをつかむ

こうした大きな流れの変化をつかむと将来予測がしやすい。
・増えすぎたら戻る
・大きくなり過ぎたら元の姿に戻る
・膨張したら破裂して膨張前まで小さくなる

歴史からは、こうした原則がよく導かれています。
あくまでも原則であり100%そうなるわけではありませんが、仮説を立てるには有効な手段と言えるでしょう。

まとめ

予測というのは、根拠があるところに落ち着くことを推測する作業です。
根拠が見出せれば、その着地点に向かって行きます。
道中は上下することもありますが、最終的には根拠に沿った形で収束し終息していく。

歴史を振り返るというのは、ビジネスの場合100年前まで遡るだけです。
なので、さほど量としては多くありません。

株式会社を知りたければ株式会社の歴史を見れば今後のことはわかりやすいはずなのです。
歴史の全体像をつかんでおけば損はしません。