【10年超:fjconsultants365日Blog:4,447投稿目】
~経営には優先順位がある~fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

感情喚起

人が商品を購入する。
それは感情が喚起されることを期待しているからです。
具体的には、下記のような感じです。

人がモノを買うのは、商品を手に入れることで何らかの感情が喚起されることを期待する

【書籍】世界500万人が実践する営業術:ブライアン・トレーシーhttps://www.amazon.co.jp/dp/B071DSLMJ5/ref=cm_sw_r_tw_dp_REYE0DT2X52VGHNMM8YF

しかし、最近では商品をリアルに購入しなくても『感情の喚起』を発生させられる。

だから、モノが売れない。
商品を購入しなくても満足しているのです。

成熟した、という見方もありますがそれだけとは思えません。

代替

リアルにモノを購入することで感情が喚起されるのは、現在では高額商品だけなのかもしれません。

他の商品はデジタル化されてしまっているからです。
物体のないデジタル化された商品で感情が喚起されれば、リアルな商品を買う必要もなくなります。

音楽は
レコード→CD→MD→iPod
といった変遷がありました。

映画も
VHS→DVD→Blu-ray
という変遷です。

しかし、音楽も映画もほぼデジタル化され、リアルな商品を買って感情が喚起されることはなくなった。
商品が届くまでの『待ち遠しい』という感情は存在していません。

音楽や映画というコンテンツで感情が喚起されるように変化しているのです。

人はどこかで

人はどこかで満たされれば満足です。
リアルに商品を購入するという儀式は過去のものになってしまう。
ジャンルによってはリアル購入が消滅していくのです。

リアル購入によって引き起こされていた感情の喚起が、他で代替されるのであれば、リアル購入は重荷になります。

デジタルと比較すると、
・ゴミが出る
・場所を取る
・劣化する
・飽きる
といったマイナス点が見えてくるからです。

まとめ

人がどこで満足するのか。
感情が喚起されるのか。
その場所を見極めるのがマーケティングです。

見極めができるほどビジネスが当たります。

最近は新たに感情を喚起させるサービスやコンテンツがすぐに飽きられる傾向にあります。
熱しやすく冷めやすい。
そのサイクルが短いほど、満足度が高くなっているのではないでしょうか。

ちょっとしたカンフル剤を求めているような消費です。
今後も感情が喚起される場所を察知し対応していきたいところです。