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~経営の解がここにある~fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

1年間経つと

「もう、いいよね」この言葉に人の心理が集約されています。
日本には四季があり1年間という時間を感じる場所です。
そのため、1年間という時間が流れると意識が変わったり、決断する人が増える傾向にあるのです。
その点を今回は取り上げていきます。

1年間で慣れる

いかなる状況でも『慣れる』のが人の特徴ですが特に1年間の時間が流れすぎると『日常』のように見えてくるのです。
非常事態な報道が流れ続けて1年間が経つと『非常事態の日常』が訪れてしまっているのです。
わかりますでしょうか。

非常事態が普通で、非常事態ではない普通な日々が非日常なのです。
逆転してしまったわけです。
実感はないかもしれませんが、1年前と比較すると気がつくのではないでしょうか。

『もう、いいよね(このままで)』と言ってしまう心理も理解できると思います。
このままでも致し方ない。このままと言っている状態もわるいところだけではない。
よく見ればメリットもある。

ムダな時間が減った。ムダな付き合いが減った、と感じている人の声を聞きます。
前まではムダだとは感じていなかった。
それがムダだと感じるようになってしまったのです。

1年間で方向転換する

四季が一巡すると何か新しい決断をしなければと感じる。
方向転換しなければ、と新しいことを始める。
新たな気持ちになる。
1年間という時間が背中を押しています。

春になると寒い冬からあたたかい季節に変わり、心機一転する人が自然と増えます。
逆に今までやってきたことをあきらめる人も出てくるのが特徴です。
心機一転するなら、あきらめてもいいだろう、と考えるのでしょう。
新しいことをするなら、やめてもいいと判断しています。

2年間続かない人が多いことに気がついているでしょうか。
新しい取り組みを始めたら2年間は続けることです。
スタートして1年間で定着することは少ない。
企業であれば、新しい取り組み、新しいルール、新しいマニュアル、新しいツールを導入する時期です。
定着するのにどの程度の時間がかかるのかを予測しておくのは欠かせないポイントです。

まとめ

時間の流れと人の心理的変化。
これは研究対象です。

時間とともに変化しますが、ある一定期間で同じような心境の変化が再現されるのを見て、法則性があるのがわかります。
『1年間はがんばることができる』と考えています。
問題は2年目です。

2年目に突入したとき、継続すると決断できること、判断するのは2年が経ってからにすると決めること。
この2つがカギになると思います。