fjconsultants Blog:4,553投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

貯蓄増

家計の貯蓄額が増加。
7%の増加と出ています。

家計金融資産、7.1%増の1946兆円 日銀統計:日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGXZASFL24HVP_U1A620C2000000/

株価が高いので増加する部分もありますが、現金・預金の部分を見てみると
・1056兆円
で前年比4.8%増となっています。
金額では、50兆円近くが増加しています。

この増加要因が1人10万円の特別定額給付金の影響だと報道されています。
本当でしょうか。

湖

影響を考える

1人10万円の特別定額給付金は、総額12.7兆円が使われました。
そのまま残っているとしても最大で12.7兆円です。
しかし、現金・預金の増加はそれ以上の50兆円です。
株などの投資で現金が増加した人も含まれると思います。
しかし、消費を控え、現金・預金が増加した分も大きいのではないでしょうか。

使うかどうかは将来性

人は不思議な判断をします。
お金に余裕があっても将来性が暗いとお金は使いません。
将来性が明るいときは、貯蓄がなくてもお金を使います。
借り入れをしてでもお金を使います。
使っても返せるような気がするからです。
1980年代のバブル時に500万円クラスの車が飛ぶように売れたのは雰囲気がなせる技でした。
雰囲気、空気感で判断しているところがあるのです。
そこに合理性はありません。

反動消費

さて、積もり積もった金融資産は今後どこに向かうのでしょうか。
反動消費が期待されています。
8月にはANAも500日以上ぶりにハワイ便を飛ばします。
旅行も戻るのではないかと期待されています。

様子見

日本人の気質なのかもしれませんが周りの動向を気にします。
なので、『様子見』という言葉が多用されるでしょう。
まだ、様子を見ます。
決断しない、先送りする、まわりの状況を見て多数派を確認する。
そういった行動パターンが読み取れます。

まとめ

経営の側面から見れば金融資産の積み上げは消費への期待が高まります。
しかし、タイミングは消費者が決めます。
空気感が決めていきます。
そのタイミングは、時間が解決します。
時期は読み取れるのか。
実際には、動向を見れば読み取れます。
そのときには、一気に経営資源を投入することになります。
業界によってタイミングは違うと思いますが、はやい時期の業界も出てくるでしょう。
そう感じています。