fjconsultants Blog:4,566投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆
充電の手間
ウェラブル端末のジャンルは徐々に広がってはいますが、急激な普及はまだありません。
ウェラブル端末をつけている人を見ると最初は気に入っているのですが、数ヶ月するとつけなくなります。
理由は様々です。
故障した、という人もいました。
充電が面倒、と感じた人もいます。
家に帰ったら、スマホの充電は必ずしなければならない。
さらにウェラブル端末の充電もするとなると手間が増え、面倒だと感じてしまいます。
ノートパソコンを持ち歩いている人だとさらに充電の手間を感じていると思います。
リアルタイムに充電
そんなウェラブル端末の充電が将来は無くなるかもしれません。
リアルタイムに充電できる装置が研究されています。
人の皮膚熱を利用して電気にする装置です。
ウェラブルリアルタイム電源
https://www.cell.com/cell-reports-physical-science/fulltext/S2666-3864(21)00102-8
こうした技術が実用化されればウェラブル端末は当たり前に装着するようになるでしょう。
というのも、ウェラブル端末で健康管理が可能だからです。
毎日の健康チェックをウェラブル端末でできれば得られるメリットは大きいのです。
湿度変化で発電
発電の領域は、研究の幅が広く、実現されると世の中を変えるインパクトがあります。
実用化されていないものも多く、研究の内容を見ていると興味深く感じます。
たとえば、《湿度変化》を利用した発電、『湿度変動電池』です。
開発してのは、産業技術総合研究所。
湿度の変動を利用しているので太陽光発電のように陽が当たる場所という制限がありません。
どこでも利用できるのが特徴です。
しかも日本は多湿エリア。
多湿のマイナスを一気のプラスに変える電池です。
通常は温度差を利用して発電するのが普通ですが、湿度変化を利用するという着眼はユニークだと感じます。
空気中の湿度変化を利用して発電する「湿度変動電池」を開発-潮解性材料と塩分濃度差発電の融合
https://research-er.jp/articles/view/99919
まとめ
センサー類はもともと電力が低消費でも作動します。
こうした皮膚熱や湿気変動による電池(電力)が実用化されればセンサーの数も飛躍的に増えます。
電池交換が不要であればセンサー設置後のメンテナンスも不要になるからです。
そうなると便利な世の中が実現していくと思います。
実現に向けた研究開発に期待がかかります。