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個人の感覚から読み取れる先行き

fjconsultants Blog:4,641投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

景気ウォッチャーより

2021年8月の景気ウォッチャー調査が公開されています。

令和3年8月調査(令和3年9月8日公表):景気ウォッチャー調査

https://www5.cao.go.jp/keizai3/2021/0908watcher/menu.html

その中に、
景気判断理由集(現状)(PDF形式:491KB)https://www5.cao.go.jp/keizai3/2021/0908watcher/watcher2.pdf
があります。
経営者や従業員のインタビューがそのまま掲載されています。
量も多く、読んでいくと個人の感覚値が理解できます。
全体をつかんでいるかはわかりませんが、個人が抱く印象を理解するには読んでみる価値はあります。

あくまでも個人の意見・感覚

全国でヒアリングされた内容が個人ごとに掲載されています。
業界、役職も掲載されており内容は興味深いです。
あくまでも個人であり、その会社、その店舗の状況ではありますが、リアルな現場の声には違いありません。
いくつかピックアップしてみます。

「新型コロナウイルスが全国的な拡大傾向にあるものの、想定以上に観光や余暇を楽しむ国内需要があり、当施設もコンスタントに利用されている。」

北海道 観光名所 従業員

↑上記もこの施設だけは顧客がコンスタントに来ているのがわかります。
他の施設はわかりません。
しかし、『想定以上』に国内需要があることがわかります。

前年と比べて、売上は103%、来客数は93%、単価は110%となっている。前年まではあったお祭りやイベント等は全て中止となり、客注は前年に引き続き、今年もなかった。仕事関係の車は動いている様子で、日中の来客数は前年並みだが、夜は早く帰宅しているようで21時~深夜の来客数は減っている。単価が伸びているため、売上は前年を超えている。

北関東 コンビニ 経営者

↑北関東のコンビニ、経営者談です。
夜の時間帯が減っている様子がわかります。
コンビニは、夜の時間帯にもニーズがありました。
夜遅くに他の店が開いていないので混んでいたのです。
それがないと来客数に大きく影響しています。
ただ客単価は伸びているので全体の売り上げは横ばい。
あと、コンビニはエリアによって差が大きく出ています。
オフィス街のコンビニは撤退中。
住宅街に隣接するコンビニが横ばいだと考えています。

今月の販売量は目標数字の約118%となり、3か月前と比べても11%アップし、やや良くなっている。新型コロナウイルスの影響があると思っていたが、夏休みや長期休暇により住宅展示場への集客数が増え、商談数、販売量共に増大している。

南関東 住宅販売会社 従業員

↑住宅は消費税アップ後から下がっていたので、低め安定です。
夏の集客はかなり重要なポイント。
集客数が増え、商談が増えていれば今後の着工数にも期待できる部分です。
ウッドショックの影響も落ち着いてきたと言えるでしょう。

所属する拠点のエンジニア稼働率は、5か月ぶりに90%まで回復している。また、主要客先での派遣の引き合い件数や業務開始件数も、3か月前からは増加している

東海 人材派遣会社 営業担当

↑東海エリアでは製造業の受注増にともない求人や人材派遣が増加傾向にあります。
ただ、自動車産業は半導体供給が遅れており生産調整をすることになっており先行きは不透明だと感じます。

まとめ

こうした調査の内容はあくまでも参考値です。
ひとつの意見でしかありません。
しかし、情報のひとつとして蓄積していくと全体像が見えてくることがあります。
エリア特性もあるとは思いますが、予測する上では興味深い内容です。