fjconsultants Blog:4,655投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

慎重な部分

飲食や旅行が回復していない、と報道がされています。
外出に関しては特定の場所では急激に増えていますが飲食や旅行まではまだ到達していません。
(飲食については特に夜の飲食を指しています)

慎重になって様子を見ている人、また友人知人を誘うのは躊躇していることが主な理由です。
また、夜の時間帯に外に出る習慣がなくなったのも大きな要因です。
外に出ない習慣が定着しているので、習慣を変えるには時間がかかるのです。

なので《回復》とか《戻る》という表現が使われていますが、これからの飲食や旅行は《新しい習慣》をつくるような施策をしなければ増えることはないでしょう。
もう一度、全員のお客様を対象に《新規開拓》をするような形になります。
新規のお客様、初めての客様を集客するような内容が求められているのです。
その点を意識しなければ失敗してしまうと考えています。

飲食・旅行、なお低調 宣言解除1週間 
人出回復も恩恵わずか、感染への警戒続く

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO76499860Z01C21A0EA2000/

現役が指摘

現役の財務官僚が雑誌上で提言・批判をしています。
何に批判をしているのか。
それは、《ばらまき政策》に対してです。

「このままでは国家財政は破綻する」矢野康治財務事務次官が“バラマキ政策”を徹底批判

https://bunshun.jp/articles/-/49082

理由は、国家財政の破綻を懸念しているからです。
国家財政に、打ち出の小槌は存在しないことを強調しています。

現役官僚の記事が出ることに対しては解釈はふたつ。
自由に発言できるように組織が変わったこと。
もうひとつは、それほどまでに国家財政の危機を感じていること。

どちらも大切なことだと感じますが、やはり財政危機リスクの上昇を感じます。
積み上がる国債がこのような現役官僚の発言公開に至ったのでしょう。

《まさか》が発生するとするならば『国債の金利上昇』です。
しかも、いきなりの上昇。
前触れもない状態での上昇です。

マーケットから外されるときは、いきなり外され金利が上昇してしまう。
こればかりは予想がつかないと明言しています。
実際に過去経験した人ほど心配している事実があります。
過去の延長線上に将来はあるのか、ないのか。
そこが今後問われます。
今まで何も発生していないので今後も発生しない、という論点もありますが、リスクを考えれば発生するかもしれないと考えておくべきでしょう。

まとめ

いきなりの金利上昇が発生すれば国債の返済金額が増加。
そして財政破綻します。
いきなり発生する事象ならば天災と同じです。
天災扱いになるのかもしれません。
財政リスクについてもBCPを設定しておくことになります。
単にキャッシュがあるだけでは乗り切れない状況になる可能性もあります。
なぜなら通貨自体の信用が揺らぐからです。
今後の経営者は、キャッシュ以外の価値を理解しておくことが重要になると感じます。