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人が育たない環境より失敗を優先させる

fjconsultants Blog:4,688投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

人財についてミクロとマクロ

企業にとって人材は流出したくない手放したくないと考えています。
これミクロの視点です。
マクロの視点で考えれば、日本は人材の流動性が低いのでスタートアップのメガベンチャーが生まれない理由だと、この30年間振り返って言われるようになりました。

DeNAの創業者の南場さんがそのような談話を出しています。
思い切ったことを発言してると感じるのは私だけではないのではないでしょうか。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO77443610Q1A111C2M11200/

確かにDeNAは社内スタートアップ、社内ベンチャーを積極的に仕掛けています。
また優秀な人材にはずっと声をかけ続け、スタートアップの支援もしています。

代表的なのはShowroomショールームというサービスです。
https://www.showroom-live.com/

サービス内容はライブ配信システムです。
個人がこのショールームのアプリを使ってライブを発信することができます。
私の知ってる方でも毎日朝からこのショールームを使って配信をしてお、りリスナーが数百人まで到達しています。
このショールームの創業者の方はDeNAの南場さんからずっと声をかけられていました。
数年後にようやく新しくこのサービスを立ち上げた形になります。
最初はDeNAの事業として立ち上げています。

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人財の質

南場氏は人材の質を下記のように定義しています。

《質というのは個性、とんがった強み、ほかの人と異なるモノの見方で、これらをチームに持ち込むことを非常に大事にしている。多様な人材がいるなか、唯一共通しているのが「挑戦魂」。仕事が人を育てる。一人一人の経験や強みをみて、量ではなく難易度で仕事を任せる。「これは無理かな」と思う仕事を任せ、50%の確率で失敗することになってもチームでお互いに助け合う。失敗のリスクはとれるが、人が育たないリスクはとりたくない。》

「成長と社会貢献、両立を」 DeNA会長 南場智子氏:日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO77443610Q1A111C2M11200/

質は個性であり
他人と異なる見方であり
挑戦魂があること。
この定義をもとに難易度で仕事を任せていく。
確率が低い仕事でもチームで解決し到達させる。
失敗のリスクと人が育たないリスクを比較してジャッジ(判断)しているのです。

まとめ

会社としては失敗は少ないほうがいい。
しかし、人が育たないのも困る。
どちらを優先させるのか。
人財ありきのビジネスでは人を育てる環境を優先させることになります。
そこにはある程度の失敗(教育投資)がかかってきます。
金額ベースでいくらまで教育投資がかかっても良いのか決めておくのもひとつの方法でしょう。
失敗したらいくらの損失になる、と考えるのですがあくまでも教育投資の側面でジャッジ(判断)していくのです。
何を優先させるのかは企業によって違いますし、タイミングによっても変化してきます。
判断する材料と判断基準を明確にして経営方針からブレないようにしたいポイントだと感じます。