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デットオーバーハングから見える経営の将来像

fjconsultants Blog:4,735投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

デットオーバーハングとは

2020年の緊急融資は返済猶予を最大3年間できます。
そのため返済がスタートするのが最も遅い企業だと2023年春ごろ返済開始になります。
返済がはじまったとき、本当の経営がスタートするかもしれません。
というのもこの場合、返済は過去に対して行われており、将来に対しては投資できていないからです。

デットオーバーハング(Debt overhang)という言葉があります。意味は、

デットオーバーハング:Debt overhang
企業や国家が過剰債務を背負っているため、新規事業を実施するためのニューマネーを調達できなくなること。
新規事業が成功しても収益の大半が既存債務の返済に充てられ、ニューマネーの貸し手に十分なリターンを保証できないため、新規の資金調達ができない。
オーバーハングとはもともと一般に庇(ひさし)や崖の「張り出し」や債務などの「過剰」を意味する。

https://www.rieti.go.jp/jp/papers/contribution/kobayashi/45.html#keyword2

とあり、過去の債務が将来の新しい事業に対する資金調達に影響を与えることです。

不況が長引く原因がデットオーバーハングにあるという説です。
不況時に借り入れた債務が復活時期に重荷になる。
そのため有効な新規事業へ投資ができなくなる現象。
成長の機会を逃してしまうのです。
機会損失、チャンスロスです。
2023年以降について、今から予想できるマイナス点のひとつです。

bank

長引くのか

そうなると消費が戻り、売り上げが戻っても企業経営は改善されないのかもしれません。
返済が重荷になり十分な将来投資が事業や人財へ行われない可能性があるのです。
本来の事業売り上げが戻っただけでは以前のような利益確保が難しくなる。
以前以上に収益を求められてしまうのです。

そうなると既存事業、既存顧客だけでは収益を向上させるには無理があるのに気がつきます。
どうしても事業を発展、成長させなければなりません。

まとめ

不況の長期化要因のひとつであるデットオーバーハングを取り上げました。
長期化の要因はこれだけではありませんが、大きな影響を与える要因です。
クリアするにはやはり変化がともなう新しい収益源がほしいことがわかります。
理解できると思います。
今後の2年間で2020年代の成長発展が決まるような気がしてきました。
考えていきたいポイントです。