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工場をアートな空間に変えてしまう

変形できる器

錫(すず)100%の器『KAGO』。
https://www.shopnousaku.com/shopbrand/flexible/
最初は、コースターのように板のようになっていますが
手の力で器に変形できます。
自由自在。
ユニークな商品で忘れられない商品のひとつです。

つくっているメーカー

このユニークな商品をつくっているのが富山県高岡市にある
《能作》という企業。
https://www.nousaku.co.jp/
鋳物の商品をつくっている製造会社。

創業は1916年で、創業当時は、仏具、茶道具、花器を製造していたようです。
それが現在では、高級な商品を提供する製造業へ脱皮。
20年前から展示会に出品し、セレクトショップで取り扱いがスタートしたのです。

工場建て替え

2017年に本社兼工場を建て替え。
年商13億円のときに16億円かけて本社兼工場を建てました。
なぜ、そこまでの費用をかけたのか。
そこには狙いがありました。

集客の場に変えた

一般のお客様を集客するための場所にしたのです。
全社員写真が下記にありますが、背景になっているのが鋳物で使う木型(2,500個あります)。
ガラスの向こうに飾ってあるように見えます。
しかし、この木型は現役。
工場の一部であり、木型の保管庫を見学者が見えるようにしているのです。
https://www.nousaku.co.jp/factory/

製造業の工場見学は、単なる製造現場を見せるだけが多い。
しかし、この工場は2,500の木型で構成された空間が
《アート》
になっているのです。

工場ではなく、美術館の空間なのです。
この違い、感じとれますか。

ショップもありカフェもある

本社兼工場には、ショップ、カフェも併設。
錫(すず)の器でスイーツが出てきます。
(SNSを意識しています)
製造体験のコースもあります。(現在は休止中)

こんな本社に地元の人も通います。
もちろん、見学した人(子)が入社することもあり会社の印象は良くなります。

深く考えられています。
古い会社だが、新鮮さを感じる。
そこが狙いです。

まとめ

見せる必要がないものを、あえて見せてしまう。
これは他社が行わないとき有効な手段です。
この企業も見せる工場をつくったときに地元では賛否両論があったそうです。
しかし、これだけ話題になっているので宣伝としての効果があったと考えるべき。
しかも、今後も価値を発生し続ければ決して無謀な投資ではなくなるのです。
人の逆を進む逆張りだと感じます。

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ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,798投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆