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無形である組織力と人材の力を測定して数値化する

無形資産とは

会社には有形資産と無形資産があり、その双方で成立しています。有形資産はわかりやすいですが、無形資産は形がないのでわかりにくい。では、無形資産の方はどのように考えるのか。

無形資産には大きく3つあります。主にソフトウェア、特許(権利)、人的資本の3つに分けられます。この中で特に優劣がわかりにくいのが人的資本や組織力。数値化することがほとんどなく、感覚で表現されているからです。

無形資産は
(1)情報化資産(ソフトウエアやデータベース)
(2)革新的資産(特許、著作権、デザインなどの知的資産)
(3)経済的競争力(ブランド、人的資本、組織改編)
――の3つに大別される。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO61181230X20C22A5KE8000/

無形資産を数値化する

企業の強さには、組織力や人的資本が関係しています。あの会社には素晴らしい人がいる。あの組織には勝てない。そんな表現がされています。では、組織の強さ、人財のレベルの高さは数値化できるものなのでしょうか。それを可能にする手法があります。そのひとつがマネジメント・プラクティス調査。ヒト・組織をヒアリングすることにより数値化する手法です。

Bloom and Van Reenen(2007)は、ヒトや組織に関わる資産をマネジメント・ プラクティスと呼び、特定のいくつかの項目を備えているかどうかを企業に対して聞き取り調 査をすることによって、その測定を行った。

https://www.rieti.go.jp/jp/publications/dp/11j064.pdf

MPの高い低いの違い

マネジメント・プラクティスの数値から企業の特性が判断できます。
スコアが高い企業の特徴は

  • 外資による所有の影響を受けている高い
  • 競争が激しいほど高い
  • 企業規模が大きいほど高い
  • 成長率が高いほど高い

逆にスコアの低い企業の特徴は

  • 歴史の長い企業ほど低い
  • 創業者が経営する企業ほど低い

となっています。

簡単に言ってしまえば、MPスコアの高い企業は『組織力が高く』、MPスコアが低い企業は『組織力が低い』。創業者がいる場合は、組織が弱いのではなく、創業者に依存しているので相対的に組織力が低下していると感じます。

日本企業の組織管理、人的資源管理に関するインタビュー調査を用い、マネジメント・プラクティスの形成要因を調べた。その結果、製造業、サービス業といった業種に関わらず、外資による所有の影響を受けた企業ほどマネジメント・プラクティスのスコアが高いことが見出され、対日直接投資の促進が日本企業のマネジメント・プラクティスの向上に資することが示唆された。さらに、競争が激しいほど、企業規模が大きいほど、成長率が高いほど、マネジメント・プラクティスのスコアが高く、歴史の長い企業ほど、創業者が経営する企業ほどスコアが低いことも見出された。

https://www.rieti.go.jp/jp/publications/summary/11060003.html

まとめ

無形資産が会社の強みだと考えているのであれば、数値化する方がベターです。他社との差がわからないからです。たとえば他社より勝っているのであれば、どの程度の差があるのか知っておかなければなりません。僅差なのか大差なのか。無形なものほど把握しておきたい部分です。

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ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,886投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆