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移行のための削減なのか単に縮小なのか

3割削減

住宅業界は大手住宅メーカーを筆頭に全国に住宅展示場を展開しています。住宅展示場とは各住宅メーカーや工務店の戸建ショールームが集まった場所。最近でも新規で住宅展示場が開設されたエリアもあります。集客のために展示場をつくっているのです。顧客は実物を見たいという欲求があり、住宅展示場へとりあえず見に行くという習慣があったのです。

住宅展示場を展開するには1カ所あたり建設費で5,000万円前後。年間維持費が3,000万円〜5,000万円かかります。事務所が併設されていたり、営業担当などが数人待機しているからです。

これだけの投資をしても平日に来場はありません。週末に来場が数組あるだけです。イベントを行うと1日で2ケタの来客数があるときもありますが限られます。営業担当にとっては来場するお客様は奪い合いの状態です。

この住宅展示場が見直されています。大手住宅メーカーが展示場の数を3割削減すると発表。リアルな住宅展示場を減らし、バーチャル展示場に移行させるつもりです。

おそらく、バーチャル展示場と実際に建てていただいたお客様の家の現場見学会だけで営業するつもりでしょう。

大和ハウス、住宅展示場を3割削減 デジタル営業に移行

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF26F0S0W2A520C2000000

実は20年以上前から取り組んでいる

実は住宅業界では20年以上前からネットで集客から契約までできないのか試してきました。ネット集客だけの営業担当を置いて試行錯誤してきたのです。しかし、新聞広告やポスティング広告の量を見ればネットへの移行は進んでいないことがわかります。

大手企業の住宅展示場3割削減もバーチャルへの移行と説明していますが、単に戸建住宅部門の縮小を意図しているのかもしれないと感じてしまいます。展示場3割削減を表明した住宅メーカーの内訳を見ると戸建住宅より賃貸住宅の方が売上規模が大きいことがわかります。
https://www.daiwahouse.com/ir/financialannouncement/

まとめ

リアルな店舗、ショールーム、展示場が減少するのは今後の傾向です。継続的に報道されるでしょう。どの企業がどの展示場や店舗を減らすのかは注目です。裏側にある意図を見抜きたいところ。

デジタル、Web、バーチャルへの移行なのか縮小なのか。その点を見極めたいと感じます。

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ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,899投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆