秘密保持契約NDAにもいろいろあるが
秘密保持契約NDAを交わす。何か商取引が始まるときは交わすことが普通です。契約書の中に盛り込んであることもあるでしょう。しかし、商談レベル(未契約)のときにも秘密保持契約を交わすことは今後普通にしていきたい部分です。いわゆる営業の秘密を守ることです。経済産業省のWebページには解説が出ています。
経済産業省:営業秘密~営業秘密を守り活用する~
https://www.meti.go.jp/policy/economy/chizai/chiteki/trade-secret.html#handbook
秘密保持契約書の参考例が下記に出ています。この中に、「第4 業務提携・業務委託等の事前検討・交渉段階における秘密保持契約書の例」が出ています。事前検討、交渉段階における秘密保持契約書事例です。手間がかかりますが、こちらから見積りをお願いする場合などは、交渉段階における秘密保持契約を結ぶ習慣にしておきたいところです。
【参考資料2】各種契約書等の参考例 (令和4年5月改訂版) (New!)
https://www.meti.go.jp/policy/economy/chizai/chiteki/word/reference-2_word.docx
秘密保持誓約書といった各種契約書等の参考例について、word版をダウンロードいただけます。
(注:クリックするとダウンロードが始まります)
企業規模に関係なく
勘違いしている人もいますが、契約は企業規模に関係なく対等です。法のもとに契約を交わすだけなので、企業規模が小さいからあいまいな契約で良いなんてことはありません。企業規模に関係なく、大企業並みの契約を交わすのがビジネスです。契約書がしっかりしていることで逆に認められるような企業でありたいものです。
まとめ
契約書に関しては経験の差が出ます。顧客とのトラブルが発生しやすい業界は契約書がしっかりしています。ただ、慣習として契約書がない業界もあるのは事実です。しかし、企業防衛のためには契約書のレベルは上げていくべき。秘密保持契約はもちろんのこと、他の契約書に関しても企業としてレベルアップさせるべきです。それには、最低限の法的知識が求められます。法は知っていることが前提になっています。知らない人が何かを回避できるわけではないことを改めて考えておく時期だと感じます。
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ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,928投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆