経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ

ビジネスリーダーのための経営情報Web Magazineファースト・ジャッジ

未来人材ビジョンからわかることがあります。

未来人材ビジョン

2022年5月に発表された「未来人材ビジョン」。2030年、2050年の産業構造転換期を見据え、人財について検討された内容が公開されています。109ページの資料で力作と言われています。その中から数点をピックアップしてみます。

経済産業省は、2030年、2050年の産業構造の転換を見据えた、今後の人材政策について検討するため、「未来人材会議」を設置し、雇用・人材育成から教育システムに至る政策課題について一体的に議論をしてきました。

その内容を踏まえ、未来を支える人材を育成・確保するための大きな方向性と、今後取り組むべき具体策を示すものとして、「未来人材ビジョン」を公表します。

https://www.meti.go.jp/press/2022/05/20220531001/20220531001.html

職種ごとの自動化可能確率

人工知能AIやロボットによって代替されてしまう職種。その可能性を%で確率表示した図が下記になります。上部にある職種が自動化可能確立が高い職種。配達員、ビル・建物清掃員、会計事務従事者、総合事務員が高い確率になっていることがわかります。

雇用されている人数が多い職種で自動化可能性が高い職種は、総合事務員、一般事務従事者、販売店員になります。接客業は自動化確率が半分程度なので残る可能性は高いですが、半分は自動化されるので影響は大きいでしょう。

未来人材ビジョン
https://www.meti.go.jp/shingikai/economy/mirai_jinzai/pdf/20220531_1.pdf

生産年齢人口は・・・に減少する

生産年齢人口の減少は当たり前になってきました。そうなるのはわかっている、と感じている人が増えています。予測では、2050年には生産年齢人口は1/3減少してしまいます。現在の2/3程度の生産年齢人口になってしまうのです。

未来人材ビジョン
https://www.meti.go.jp/shingikai/economy/mirai_jinzai/pdf/20220531_1.pdf

次の世代に対して

ここでは次の世代に対して求められる能力や姿勢が取り上げられていました。キーワードとしては、「ゼロイチ能力」「掘り下げ能力(GRIT)」「社会課題解決」「受容と協働」になるでしょうか。特にゼロイチから生み出す力と掘り下げ能力は必須だと感じます。

未来人材ビジョン
https://www.meti.go.jp/shingikai/economy/mirai_jinzai/pdf/20220531_1.pdf

投資せず、学ばない

このスライドは強烈なメッセージです。「企業は人に投資せず、個人も学ばない」とあります。現状を国際比較するとそうなってしまうのでしょう。逆を言えば、企業は人に投資すれば優位性になりやすい、個人も学べば差をつけられるということ。可能性とチャンスしかありません。競争も激しくないので思いっきりチャンスと考えていいでしょう。

未来人材ビジョン
https://www.meti.go.jp/shingikai/economy/mirai_jinzai/pdf/20220531_1.pdf

能力56項目

仕事に必要な能力が整理されています。56項目あります。ジャンルは6つ。意識・行動面、ビジネス力、基礎的機能、スキル、知識、その他、です。自分の能力を振り返るには、こうした具体的項目で確認するといいのではないでしょうか。個人が学ばないと先ほど取り上げられていましたが、何を学ぶ必要があるのかわかっていない。具体的に理解していないことも要因のひとつでしょう。その場合は、こうした具体的項目があると計画が立てやすくなります。活用したい項目です。

未来人材ビジョン
https://www.meti.go.jp/shingikai/economy/mirai_jinzai/pdf/20220531_1.pdf

雇用の変革

雇用形態の変化を戦後から振り返った表になります。10年間から20年間サイクルで変化を遂げています。大きくとらえておくと理解が深まります。これからは再生期としています。そうなるように進めていきたいところです。

未来人材ビジョン
https://www.meti.go.jp/shingikai/economy/mirai_jinzai/pdf/20220531_1.pdf

まとめ

未来人材ビジョンは発表されたとき話題になりました。長期的に活用できる内容です。2030年、2050年を見据えるには長期視点を持っておくことになります。人材に投資せず、学ばないと強烈なメッセージもありましたが、それを機会ととらえ前進することがプラスになるでしょう。学ばない人が多い環境はチャンスの機会が増えるだけですので、メリットしか浮かびません。やることがシンプルに見えてきます。

——————————-
ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,939投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆