1年間では収束しない

過去のインフレを見るとインフレ収束までの期間がわかります。どの程度の時間が収束までにかかっているのか知っておくことは思ったより重要です。というのも、人は1年単位で考えるクセがあるので1年間で収束すると考えてしまう。希望的観測で「1年間で収束してほしい」と考えてしまうのです。

全治するまでの時間数とは

悪性インフレの場合、インフレが収束するまでの時間はどの程度なのでしょうか。過去の事例からわかることがあります。1970年代のインフレ時の収束までの期間は《3年間》でした。「全治3年」と表現されています。個人的な見解になりますが、悪性インフレの場合、完治まで最低3年間かかると考えています。最長だと5年間から10年間かかることもあるのではないでしょうか。

半世紀前の時の政権も急激なインフレと闘っていた。「全治3年」。宿敵の田中角栄首相からの要請で1973年に蔵相として入閣した福田赳夫氏は、狂乱物価といわれた第1次石油危機によるインフレをこう評した。財政・金融政策は緊縮方向に転じ、公共投資は削減され、企業はパート採用や残業時間を抑制した。インフレ率は74年2月に24.9%まで上昇し、1ケタ台に戻ったのは翌年10月だった。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA121HA0S2A810C2000000/

知っている人は2%

37年前のことを知っている人は1.8%しかいない。日航機事故のことを知る社員の割合です。ここからわかることは40年前のことを直接知っているスタッフは1〜2%しかいないということ。100人に1人か2人しか知らないのです。ましてや当時リーダーをしていた人、経営の判断をしていた人は皆無に近いでしょう。

日航機事故37年 当時知る社員1.8%

https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20220812&ng=DGKKZO63371200R10C22A8CM0000

まとめ

ビジネスは経験。何事も経験から学んでいきます。しかし、経験だけでは限界があります。数十年に一度のできごと(イベント)には対応できないのです。インフレ現象に対しても同じように考えています。インフレを体験した人はほとんどいない。なので経験からインフレ対策を学んだ人は現在ほとんど残っていないのです。そのため、《経験+知識》によって対応することが求められています。《経験+知識》によってより正確な判断をしていくことになるのです。この構造がわかっていれば学ぶことがへの投資ができるようになります。情報に接する時間を増やすことができると思います。

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ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,965投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆