崩壊前夜と同じ状況

米国の経済状況がバブル崩壊前夜と似たような状況になったと予測されはじめています。おそらく、その通りになるでしょう。着地点が見つからないからです。着地点を見つけるためには、痛みがともなうと明言されはじめたことがバブル崩壊前夜と見なされたのです。

バブル崩壊のタイミングはプロでも予測することはできません。たとえばリーマンショックの時期をピタリと当てた方は2人しか知りません。ほとんどが、そろそろ来るのではないか、と言うにとどまります。ただ、現在の状況だと米国は1年後の2023年後半に景気がはじけてリセッションが発生する確率が6〜7割程度まできました。

あくまでも、過去のバブル崩壊の推移を見ながら予測した結果が1年後のタイミングなのです。しかし、同じようなスピードで発生するとは限らないので、あくまでも予測です。しかし、必ず発生すると言われるような発言が増えたので、ソフトランディングではなく、米国はハードランディングに近い形で推移すると思って間違いありません。

なかなか冷めない

値上がり、インフレを冷ますためには金利を上げる。金利を上げると住宅や自動車が売れなくなるが値上がり・インフレを止めるには金利上昇を続けなければなりません。その結果、最終的には景気後退、リセッションが発生するのです。特に金利が上昇し続けた後にリセッションが来るので、金利の動きで予測できると言われています。今後は、金利の動きをさらに注目することになるでしょう。

現在、住宅の供給量は増加しているが、住宅価格は下落しています。米国

参考:https://globalstream-news.com/

長期では当たるが

短期ではタイミング予測は不可能ですが、数年単位の長期予測は当たる確率が高い。中には10年間、20年間とポジショントークを固定している人もいます。そこまで長期で言い続けると最後には予測は当たることになります。上がった、下がったの2択しかない世界ですから。上がると言い続ければ上がるタイミングも来ますし、下がると言い続ければ最後には下がります。ずっと継続することはありません。

まとめ

2択しかない選択肢を予想するほど難易度が高いものはありません。タイミングがわからないのです。選択肢が多いときは、除外する選択肢がすぐにわかります。これはありえない、と選択除外できるので消去法で選択肢を絞ることが可能です。しかし、2択だと除外する選択肢がひとつしかないのです。一方を除外すれば、残るのはひとつだけ。それが当たるのかといえば当たらない。これが現実です。

そうであるならば、先回りして一方に賭けておくしかないのです。「上がったものは下がる、下がったものは上がる」、と本田宗一郎氏の格言がありますが、当たり前すぎて話題にもなりません。しかし、この原則を忘れるわけにもいかないのです。

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ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,979投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆