考え方×熱意×能力

30代前半だったと思いますが稲盛和夫氏の録音された講演を聞いて時期があります。毎日聞いていた記憶があります。おそらく経営講話全集だったと思うのですが朝から晩まで聞いていたのです。CDで数十枚の分量でした。何日もかかって聞いていたと思います。自分の中に稲盛氏が入ってくるまで聞きなさいと当時言われて実践していました。

聞くだけで理解できるわけではありませんが、何を考えて、何を判断しているのか、その範囲や範疇がうっすらと知ることができたのです。
稲盛氏の有名な法則として

人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力

https://www.kyocera.co.jp/inamori/philosophy/words43.html

がありますが、熱意に関しては数値化できないので理解するまで時間がかかります。なので、こうした講話を聞きながら、ここからここまでの範囲のことだと大枠をつかむことからスタートすると完全な理解へ到達するのに最短で行くことができると思っています。

感じ取る内容とは

感じ取ることができるのは、経営に注ぐエネルギー量。講話を聞くと坦々と語る稲盛氏がいるので、誤解する人がいますが、創業当時からどれだけのエネルギー量でビジネスに取り組んでいたのかを感じ取ってもらいたいなと思うことはよくあります。先日も30代40代の方にその内容をちょうど説明していたところでした。「あの人だから特別なんだ」と感じてしまうと自分の中に入ってこない。得られるものも得られない。なので、同じようなことをしなければ、と考えるのではなく、なんとなくエネルギー量から想像するところから入っていくとスムーズに浸透していくと思います。

ハングリーとは

ハングリーという言葉も現在では本当の理解ができないのと同じです。ハングリーを理解するには、空腹を経験しなければなりません。空腹で寝られない夜を過ごすしかないのです。ハングリーは体験しなければならない範疇が最初からわかっているので理解へと到達しやすいですが、情熱に関しては、経験しなければならないプロセスが複数あるので簡単には完全理解まで到達しないのではないでしょうか。

まとめ

稲盛氏の著書の中でおすすめしている書籍は下記の「実学」です。最初はだれでも素人でした。「なぜ、そうなんだ」と最初は言っていた事実を知っておいてほしいです。スタートは同じ。特別な人はいません。

実学

『稲盛和夫の実学』
https://amzn.to/3R7IGYb

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ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,980投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆