減少していますがさらに

人口減少、出生数の減少については既定路線になってしまったので最近は取り上げる回数も減りました。しかし、今回は取り上げます。なぜなら減少率が大きくなっているからです。2022年1月から6月の速報値が出てきました。誤差はありますが、40万人を割りました。初のことです。このまま続けば2022年は80万人に到達しない可能性も出てきました。

出生数、初の40万人割れ
1~6月 コロナ下の婚姻減響く

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO63928560R30C22A8EP0000/

世界中では

世界中を見ると人口は増え続けています。2022年に80億人を突破するのではないかと予想されています。生物の中で屈強ではない存在の人間は増え続けている。しかし、その一方で絶滅危惧種は増えていく傾向にあります。絶滅のおそれがある野生生物の種のリストをレッドリストと呼んでいますが、哺乳類だででもレッドリストに載っているのは世界中で1,300種以上になります。
https://www.wwf.or.jp/activities/basicinfo/3559.html

レッドリストとは絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト

https://www.env.go.jp/nature/kisho/hozen/redlist/index.html

優秀な人財に選んでもらう

これからは、人財を確保するために魅力ある企業にしなければなりません。大手企業も努力しています。全国どこからでも通勤できる遠隔地からの通勤を実現したヤフー。「どこでもオフィス」という名称でスタートしています。既存スタッフに対して行った制度ですが、予想以上に他で効果が出てきました。それは、中途採用です。中途採用の募集に効果があったのです。全国から通勤が可能になったので、募集人数が増加。1.5倍に増えたようです。

遠隔地からの通勤を大手企業が行うようになると、地方在住の優秀人財も結局のところ大手企業に集中することになりそうです。優秀な人財に選んでもらえる企業になることが今後は命題になりそうです。「人材確保」という言葉は使わない方が良さそうです。確保しようにも、確保できる様相ではなくなってくるからです。言葉を変えない限り、新しい発想も出てきません。

どこかに集中する

人口減少によって、限界集落が順番に消滅していくのは想定範囲内です。限界集落に住んでいた方はどこに移住するのでしょうか。最近聞く話しですが、通勤にクルマで1時間以上かけて通っていたご家族が近くに引っ越してきたそうです。限界集落ではありませんでしたが、県境の山間部で住んでいました。やはり不便なので思い切ってご家族で引っ越しです。もともと生活圏のエリアなので違和感なく引っ越し。移住という感覚ではなく、便利な街中へ引っ越してきたのです。

この動き、加速するようです。どのエリアにも人が集中している地域があります。そこに山間部から引っ越しする人が増えるのです。ということは、限界集落が消滅しながら、人が流入するエリアも出てくるのです。生活するのに必要なスーパーマーケットなどの店舗があり、病院もあるエリアは人気になるでしょう。徒歩圏内に病院とスーパーがあれば、引っ越し先候補として選ばれる可能性が高いのです。この市場を狙っている人たちもいます。地方にもまだ金鉱脈があるという想定です。

まとめ

人口減少率が加速するのであれば想定より速く景色が変わってしまいます。優秀な人財が入社するような企業になることは避けられない経営課題になっていきます。現状できていることも同じことを繰り返していては、数年後にできなくなります。そのときに手を打っても遅いでしょう。何事も先回りしておきたいところです。

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ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,984投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆