また円安に
為替の動きが止まりません。円安ドル高が進行しています。為替は動かない年は、ほとんど変化なしですが動く年は大きく振れてきます。143円台は1998年以来となりますので24年ぶり。この動きが今年だけで終わればいいのですが、2022年がスタートとなる可能性もあり、想定されるパターンが増えていく時期でもあります。為替に関しては「絶対こうなっていく」と断定できない時期でもあります。
一時1ドル=143円台に 円安が一段と加速 1998年以来 NY市場
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220907/k10013806711000.html
日本負け
円安もそうですが、日本円の通貨としての価値が下落しています。日本負けの様相です。止まりません。国内だけで経済が回っていれば何も問題ありませんが、輸入や輸出は不可欠なので、どうしても海外諸国との通貨(為替)に影響されてしまいます。日本だけ金利を上昇させないことがバレている状態なので、円の通貨価値が安定して下がってしまっている状態といえるでしょう。あと半年、2023年3月まではこのまま安定的に下がっていくと思われます。
日本円が「ジャンク通貨」に? ロシアや新興国通貨よりも価値下落:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASQ926KRTQ92ULFA00C.html
日銀の金利政策はある程度固定化されていますが、これは日銀が金利コントロールできることを前提としています。金利コントロールが制御不能になったとき、終わりが来ます。これを「終幕は突然に」という記事になっていますが、終幕のタイミングはいつになるのか。いくつか見ていると、2023年説と2024年説、2026年説という予想が出てきています。時期も気になりますが、必ず発生することは避けられそうにないのであれば、今後の想定内のイベントにするしかなさそうです。
日銀支配、終幕は突然に:金利が適正水準より低く抑えられている。ひずみは大きくなっており、市場ではその終幕は突然訪れるとの見方が強まっている日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO64036920U2A900C2ENG000/
まとめ
自国の通貨の価値が減少する、価値が減っていくのを経験した人は日本では少数派です。そのため、まわりが何の対策もしていなければ、何も対策をしない。知り合いが動き出したら何か手を打たなければと思い始めるのが集団心理。ニュースを見ても手を打つ人は少数派でしょう。まだ、時間はあると思いたいですが、手を打つにも時間がかかるので、今から少しでも対応策を準備しておくことだと思います。
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ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,987投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆