思い出せないとき
以前読んだ書籍を探そうと思っても出てこない。検索しても探せない。そんなとき、途中で止めてしまって次の仕事に取り掛かる。これ、とても意味がある手法です。効果があるのです。
キリの悪いところで止めてしまう手法。これをザイガニーク効果(ザイガニック効果)と呼んでいます。キリの悪いところで止めてしまうので印象に残り続けるのです。残り続けると脳は考え続けてくれます。
ザイガニーク効果・ザイガニック効果とは
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%84%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%82%AC%E3%83%AB%E3%83%8B%E3%82%AF%E5%8A%B9%E6%9E%9C
「目標が達成されない行為に関する未完了課題についての記憶は、完了課題についての記憶に比べて想起されやすい」こと
突然思い出す
無意識でも、考え続けてくれるので、次の日や数日後に突然「そうだ、あの書籍だ」と思い出せるのです。そのような体験をした人もいるでしょう。これが潜在意識と呼ばれる領域です。途中で止まってしまったからこそ記憶に強く残り続け、無意識のところで探し続けてくれていたのです。先日も思い出せない書籍名の一部を思い出すことができ、探し当てることができました。10年以上前に読んだ書籍だったので記憶からすぐに取り出せなかったようです。
考え続けるとは
考え続けるとは、意識的に考え続けることだけではないのがご理解いただけたでしょうか。いったん考えることを止めても脳は考え続けてくれているのです。過去にこんなことがありました。20代の頃、教えてもらったことを理解できず、すぐにわからなかった。それが、半年後に突然わかる、突然理解できることがあるのです。あれはこんなことだったんだ、とようやく理解できた瞬間です。意識して考えていたわけではないのに、突然「そうか」と納得できたのです。
まとめ
答えを見つけられないときは、思い切って途中で止めてみる。翌朝まで寝かしてみる。再度、次の日になったときに考えてみることです。短い時間でもいいので再度考えてみる。でも答えは見つからない。また途中で止めて翌日に持ち越す。それが連続していけば必ず解に到達します。その粘り強さは仕事の実力として高い評価となるでしょう。検索で答えを見つける時代だからこそ、このような経験は非常に価値があると感じます。
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ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,991投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆