新しい生活習慣って

予想が当たり始めています。何のことか。それは「新しい生活習慣」についてです。自覚していない人もまだいますが、人は同じことが継続すれば、慣れてきて、最後に習慣化します。

ファミリーレストランの半期決算においてトップの談話が出ていました。「生活習慣は完全に変わった」と断言し、「このままだと、もうディナーは戻らない」と語っています。そう、戻らないのです。新しい習慣を手に入れてしまったので、戻りはしない。今後ファミレス業界が可能なことといえば、「ディナーという新しい習慣」を普及させ、今から新規開拓する、新しい顧客を創造するしかないのです。

「生活習慣は完全に変わった」・・・すかいらーくホールディングス・・・「このままだと、もうディナー(晩・深夜の食事)は戻らない」とかねて語っていた谷真社長。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD066PS0W2A900C2000000/

朝型は勝ち組

夜は低調ですが、朝は逆。好調な企業もあります。もともと朝の時間帯は営業しているお店が少ない。これだけ高齢化社会になってきたのに店舗の営業時間は前から同じ。不思議な現象です。特に夏の時期は朝早くからオープンしてもいいのではないでしょうか。どの業種も朝の可能性があるからです。それを試す企業が少ないのは気になります。

そんな中、朝型営業で勝ち組はコメダ珈琲店です。朝の時間帯に3割の売上があります。ランチや午後の時間帯における顧客回転率を考えなくても良いビジネスモデルになっています。夜の時間帯はもともと主ではありませんでした。このコメダ式を他の業界でも取り入れてみると効果はあります。早起き層がいるからです。行くところを探している人がいるのではないでしょうか。コメダ珈琲店ができるまで気がつかなかった事象です。

産業遺産のファミレス、黄昏れる終日営業・家族利用:日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD066PS0W2A900C2000000/

まとめ

夜の時間帯が戻らないならば、他の時間帯で考えるしかありません。ある居酒屋チェーンは昼のビジネスにシフトしようとしています。業態変化であり、本業転換です。今回は飲食の業界事例になりますが、業態変化、本業転換を求められている業界は他にもあります。ただ、どこまで気がついて、どこまで真剣に取り組むのかは企業によって差が出ています。経営は限られた時間内で結果を求められます。スタート時期は早ければ早い方が余裕が出てきます。慌てて、ギリギリのところで取り組みたくない内容だといつも感じます。

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ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,992投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆