BNPL次は
ネットショッピングにおいて後払いのサービスが提供されていることは以前取り上げました。BNPL(バイ・ナウ・ペイ・レイター:Buy Now Pay Later)です。クレジットカードに代わる決済方法として提供されています。クレジットカードがない人向け、若年層向けのサービス。日本では昔から「ツケ払い」がありましたが、その現代版のようなサービスです。
SNBLとは
もうひとつ、別の決済サービスを今回は取り上げます。SNBL(セーブ・ナウ・バイ・レイター:Save Now Buy Later)です。SNBLとは、最初に貯蓄して後から支払うというBNPLとは逆の内容です。欲しい製品(サービス)があったら手続きをしてしまい貯蓄プランを選択する。月額いくらずつ貯めるかを決めるのです。そして、SNBL口座にお金を貯めていく。貯まったら購入。途中でボーナスとしてポイントが付加されることもあるようです。
いわゆる目的別貯金だと感じています。手堅いイメージのサービス内容です。
BNPL(Buy Now Pay Later)←→SNBL(Save Now Buy Later)、SNPL(Save Now Pay Later)
こうしたサービスが出てくるのも消費し過ぎの反動でしょう。BNPLは単なる後払いですが、利用している方はクレジットカードを持っていない人たちであり、そもそも与信が低い人たちです。与信が低い方にさらに消費を促す仕組みなのです。
その一方でSNBLは欲しい製品が決まったら、他の欲望をシャットダウンし、集中してお金を貯める。欲望に振り回される現代において逆の選択肢を提供しています。自由に幅広いところから購入できることがかえってマイナスなので、情報を意図的にシャットダウンする仕組みです。
情報過多の反動が来るのか
情報過多なので集中できない。これが現在の大きな課題。ひとつのことを継続することさえできないのです。なぜなら、途中で他の情報が新たに入ってくるからです。自然に上書きされてしまう。そうであるならば、SNBLのように情報をシャットダウンする仕組みも有効になるのです。
まとめ
情報をコントロールしてあげるビジネスモデルは今後広がりを見せると思います。爆発的に広がるビジネスモデルではないかもしれませんが、アンチ派は必ず存在しているのでビジネスとしては成立するのです。
日本では、BNPLの普及もこれからですが、SNBLの方は意外と馴染みやすく一定の広がりを見せるのではないでしょうか。
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ビジネスリーダーのための『Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆