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物価は年明け2023年には落ち着くと考えている日銀

今後の景気について:日銀総裁

2022年9月26日に行われた日銀の黒田総裁の発言。「大阪経済4団体共催懇談会における挨拶」の内容です。公開されている中から抜粋していきます。まずは、今後の景気について。先行きは回復が継続すると伝えています。

先行きについては、・・・今後も回復を続ける可能性が高いと考えています。

https://www.boj.or.jp/announcements/press/koen_2022/data/ko220926a1.pdf

その根拠として、次の3点をあげています。

  • 企業の輸出・生産や設備投資の改善
  • 個人消費の底堅さ
  • インバウンド需要の回復も期待される

企業の輸出・生産、設備投資の改善については、受注残が積み上がっていることと部品などの供給制約が緩和されるからです。納期遅延になっていた製品が実行されることが下支えするとみています。

個人消費については「ペントアップ需要」により消費が増加すると考えていますが、やはり一時的なものであると判断しています。個人消費の継続的な増加は所得アップがカギになると考えているようです。

インバウンドについては潜在的な需要は高まっているとみています。

ペントアップ需要とは
景気後退期に購買行動を一時的に控えていた消費者の需要が、景気回復期に一気に回復すること。「繰越需要」、「ペントアップデマンド」とも言われる。

https://www.nomura.co.jp/terms/japan/he/A02569.html
ペントアップ需要
https://www.boj.or.jp/announcements/press/koen_2022/data/ko220926a1.pdf

消費者物価

資料として下記の消費者物価についても掲載があったので取り上げます。消費者物価は現在+2.8%(2022年8月)。2021年から上昇が続いています。黒田総裁曰く、「年末にかけて、さらに伸び率を高めるとみられますが、年明け以降は、コスト高の押上げ寄与が一巡してくるため、2%を下回る水準まで低下していくと予想」とあります。2023年は物価は落ち着くだろうと考えているのです。

諸外国は物価上昇率が高まっており、2桁に近い水準まで上がっています。これは、日本にとってもリスクと考えていますが、日本はそうならない、という判断です。

消費者物価202208
https://www.boj.or.jp/announcements/press/koen_2022/data/ko220926a1.pdf

まとめ

今後の日本について日銀黒田総裁としては、景気は回復しつつあるし、物価も2023年になれば落ち着くだろうと判断しているのがわかります。それが低金利施策継続の根拠となっているのでしょう。諸外国のような2桁に近い物価上昇率とは違うことを強調しているようにも見えます。

ということで、日銀の方針には変化はないようです。半年先までは変化させないつもりだと読み取れます。

最近の金融経済情勢と金融政策運営
日本銀行総裁 黒田 東彦
2022年9月26日

https://www.boj.or.jp/announcements/press/koen_2022/ko220926a.htm/

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ビジネスリーダーのための『Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆